議員の資格争訟の裁判
ぎいんのしかくそうしょうのさいばん
ひとことで言うと
国会議員の資格に疑問が生じた場合、その議員が議員のままでいられるかを判断する、国会だけが行える裁判のこと。
くわしく解説
議員の資格争訟の裁判って、一体何のこと?
みなさん、こんにちは!行政書士試験のカリスマ講師です。今回は「議員の資格争訟の裁判」という、ちょっと聞き慣れないけれど、憲法上とても重要な制度について解説していきますね。
まず、**「資格争訟」**とは、ある人が国会議員としての資格を持っているのか、いないのか、という争いのことです。例えば、「この議員は選挙の時に不正をしたから、本当は議員の資格がないんじゃないか?」といった疑問が持ち上がることがありますよね。
そんな時、その議員が本当に議員の資格を持っているのかどうかを最終的に判断するのが、この**「議員の資格争訟の裁判」なんです。そして、この裁判は、なんと裁判所ではなく、その議員が所属する議院(衆議院または参議院)自身が行う**という、特殊なルールがあります。
なぜ裁判所じゃないの?
ここがポイントです!通常、何か争いがあったら裁判所が判断しますよね。でも、国会議員の資格については、**「議院の自律権」**という、国会が自分たちのことは自分たちで決めるという原則に基づいて、各議院が自分たちで判断するんです。これは、国会が他の機関から干渉を受けずに、独立して運営するための重要な仕組みなんですね。
どんな時に行われるの?
主に、①議員の当選の効力に関する異議の申し立てがあったり、**②議員が被選挙権を失うような事由(例えば、法律で定められた資格要件を失った場合など)**が生じた場合に、この資格争訟の裁判が行われます。最終的には、出席議員の3分の2以上の多数で議決しないと、その議員の資格を失わせることはできません。これは、議員の身分を安易に奪うことを防ぐための、非常に厳しい要件なんです。
要するに、この制度は**「国会が自らの構成員に関する最終判断権を持つ」**という、国会の独立性を象徴する制度だと言えるでしょう。
具体例で考えよう
ケース①:当選無効の訴え
ある選挙で当選したA議員に対して、対立候補が「A議員は選挙運動中に法律違反があったから、当選は無効だ!」と訴え出たとします。この場合、A議員が所属する議院が、この訴えが妥当かどうかを審査し、最終的にA議員の当選が無効かどうかを判断します。もし議院が当選無効と判断すれば、A議員は議員の資格を失うことになります。
ケース②:議員資格喪失の疑い
B議員が、議員の資格要件として定められている年齢に達していなかったことが後から判明したとします。この場合、議院はB議員が議員の資格を失うべきかどうかを審査し、出席議員の3分の2以上の多数で議決すれば、B議員は議員の資格を失います。
試験対策ポイント
「議員の資格争訟の裁判」は憲法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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