免責特権
めんせきとっけん
ひとことで言うと
国会議員が議院で行った演説や討論、表決について、議院外では一切法的な責任を問われない特権のこと。
くわしく解説
免責特権って、一体どんな特権なの?
みなさん、国会議員って、国会でいろんなことを発言したり、討論したり、投票したりしますよね。もし、その発言や行動に対して、国会の外で「あの発言は名誉毀損だ!」「あの投票は違法だ!」なんて言って、逮捕されたり、損害賠償を請求されたりしたらどうなると思いますか?
そんなことが頻繁に起きてしまったら、議員たちは萎縮してしまい、国民のために自由に意見を述べたり、政策を議論したりできなくなってしまいますよね。それでは、国会がその役割を十分に果たすことができません。
そこで、憲法は国会議員に特別な特権を与えています。それが、この免責特権なんです!
免責特権のポイントは?
免責特権は、簡単に言うと「国会議員が国会で行ったことについては、外部から責任を問われない」という特権です。具体的には、以下の①議院での演説、討論、表決 が対象となります。
①議院での演説、討論、表決 これは、国会議員が議院内で行った発言や行動すべてを指します。例えば、国会での質疑応答、委員会での議論、法案への賛否の投票などがこれに当たります。これらの行為について、たとえその内容が外部から見て名誉毀損や不法行為にあたると思われても、議員は法的な責任を問われることはありません。
なぜ免責特権が必要なの?
免責特権は、議員が国民の代表として、何ものにもとらわれず、自由に職務を遂行できるようにするためのものです。議員が外部からの圧力や報復を恐れることなく、国民のために活発な議論を行い、公正な判断を下せるようにする、これが免責特権の最も大切な目的です。
ただし、この特権はあくまで「議院外」での責任を免除するものであり、議院内での懲罰(例えば、議院規則違反に対する懲罰)については免除されません。また、議院外での個人の行動(例えば、プライベートでの発言や犯罪行為)には適用されませんので、その点は注意が必要です。
国民主権の実現のために、国会議員の自由な活動を保障する重要な制度、それが免責特権なんです!
具体例で考えよう
ケース①:国会での発言
ある国会議員が国会での討論中、特定の企業名を挙げて「この企業は国民を欺くような悪質な行為をしている!」と強く非難したとします。もし免責特権がなければ、その企業から名誉毀損で訴えられ、多額の損害賠償を請求される可能性があります。しかし、免責特権があるため、この議員は国会内での発言を理由に、議院外で法的な責任を問われることはありません。これにより、議員は企業からの報復を恐れることなく、問題点を自由に指摘し、国民のために発言できるのです。
ケース②:法案への投票
ある重要な法案の採決が行われ、ある議員がその法案に反対票を投じたとします。その法案の成立を強く望んでいた団体が、反対票を投じた議員に対して「なぜ反対票を投じたのか!これは違法行為だ!」と訴訟を起こそうとしたとします。しかし、議員の表決行為は免責特権によって保護されているため、議院外でその投票行為を理由に法的な責任を追及されることはありません。これにより、議員は自身の信念に基づいて自由に投票できることが保障されます。
試験対策ポイント
「免責特権」は憲法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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