許可
きょか
ひとことで言うと
法律で一般的に禁止されている行為について、特定の人に対してその禁止を解除し、適法に行えるようにする行政行為のこと。
くわしく解説
許可とは何をするもの?
まず、大前提として「許可」という行政行為を理解するには、もともと禁止されているという点がポイントです。
許可とは、法律によって一般的に禁止されている行為について、申請があった場合に、その禁止を解除して適法に行えるようにする行政行為です。
「特許」との違いは?
許可と混同しやすいのが「特許」です。この2つの違いを押さえましょう。
許可は、もともと国民が持っている自由や権利を、公共の福祉のために一般的に禁止しておき、一定の条件を満たした人にその禁止を解除するものです。つまり、本来の自由を回復させる行為といえます。
一方、特許は、国民がもともと持っていない新たな権利や地位を与えるものです。例えば、道路を占用する権利や公務員の地位などがこれにあたります。
ポイントは、「許可は自由の回復、特許は新しい権利の付与」という考え方にあります。
許可の具体例は?
日常生活でも許可の例はたくさんあります。
①運転免許があること。自動車の運転は危険なため一般的に禁止されていますが、技能試験に合格した人には禁止が解除されます。
②飲食店の営業許可があること。食中毒防止のため営業は原則禁止ですが、衛生基準を満たせば営業できるようになります。
③医師免許があること。医療行為は一般人には禁止されていますが、国家試験に合格した人には禁止が解除されます。
試験で問われるポイントは?
行政書士試験では、許可・特許・認可の区別が頻出です。
許可は「命令的行為」に分類され、禁止の解除という性質から、申請者が要件を満たしていれば、行政庁は原則として許可を与えなければなりません。これを「覊束行為」といいます。
また、許可を受けずに行った行為の効力についても要注意です。許可なく行った行為は行政上の違反にはなりますが、私法上は有効とされる場合が多い点も押さえておきましょう。
具体例で考えよう
ケース①:飲食店を開業したい場合
あなたがラーメン屋を開きたいとします。飲食店の営業は食中毒などの危険があるため、一般的に禁止されています。しかし、保健所に申請して衛生基準を満たしていることが確認されれば、営業許可が下り、適法に営業できるようになります。これは許可の典型例です。
ケース②:自動車を運転したい場合
あなたが車を運転したいとします。自動車の運転は事故の危険があるため、誰でも自由にはできません。しかし、教習所で学び、運転免許試験に合格すれば、運転免許という形で禁止が解除されます。これも許可にあたります。
試験対策ポイント
「許可」は行政法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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