ロゴ行政書士になる子ちゃん
行政法行政の行為形式

行政指導

ぎょうせいしどう

📌

ひとことで言うと

行政機関が、相手方の任意の協力を得て、一定の行為を行うよう働きかける非権力的な手段のこと。

なる子ちゃん

くわしく解説

行政指導って何をするの?

行政指導とは、行政機関が特定の目的を達成するために、相手方に対してお願いや助言をすることです。ポイントは「強制ではなく、あくまで任意の協力を求める」という点にあります。

例えば、建築基準を満たしていない建物について、役所が「改善してください」とお願いするのが行政指導です。命令ではないので、相手が従わなくても直接の罰則はありません。


なぜ行政指導が使われるの?

法律に基づく「命令」を出すには、厳格な要件や手続きが必要です。しかし行政指導なら、柔軟かつ迅速に問題に対応できます。

日本の行政は、この行政指導を多用してきました。相手方との話し合いで問題を解決する「根回し文化」とも相性が良いのです。


行政指導の3つの原則

行政手続法では、行政指導について以下のルールを定めています。

①任意性の原則があること。相手方が従わなくても、不利益な取扱いをしてはいけません。

②明確性の原則があること。行政指導の趣旨、内容、責任者を明確にしなければなりません。

③書面交付の原則があること。相手方が求めた場合、原則として書面を交付する必要があります。


「処分」との違いは?

行政指導は処分ではありません。つまり、行政指導に不満があっても、原則として取消訴訟で争うことはできないのです。

ただし、行政指導に従わないことを理由に許可を出さないなど、実質的に強制力を持つ場合は違法となる可能性があります。判例でも、マンション建築に関する行政指導が問題となった事例があります。


試験で狙われるポイント

行政指導の中止の求めという制度も押さえましょう。法令に違反する行政指導を受けた場合、相手方は中止を求めることができます。行政手続法の重要論点として頻出です。

なる子ちゃん

具体例で考えよう

ケース①:飲食店への衛生改善の要請

保健所があなたの飲食店を訪れ、「厨房の衛生状態を改善してください」とお願いしたとします。これは命令ではなく任意のお願いなので、行政指導に当たります。従わなくても罰則はありませんが、改善しないと営業許可の更新時に問題になる可能性はあります。

ケース②:マンション建築計画への協力要請

市役所があなたの会社に対し、「近隣住民との話し合いが終わるまで建築工事を待ってください」と要請したとします。これも行政指導です。ただし、従わないことを理由に建築確認を遅らせると、違法な行政指導となる可能性があります。

試験対策ポイント

行政指導」は行政法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。

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