絶対的平等
ぜったいてきびょうどう
ひとことで言うと
すべての人を例外なく同じように扱うという考え方のこと。現実には不公平を生む場合もある。
くわしく解説
「平等」にも種類があるって知ってましたか?
憲法14条は「法の下の平等」を保障していますが、この「平等」には絶対的平等と相対的平等という2つの考え方があります。
絶対的平等とは、すべての人を機械的に同じように扱うという考え方です。一見、公平に思えますが、実は問題があります。
なぜ「絶対的平等」は問題なの?
例えば、体が不自由な人も健常者も「全員同じ条件で試験を受けなさい」と言われたらどうでしょう。形式的には平等ですが、実質的には不公平な結果を生んでしまいます。
絶対的平等のポイントは、「みんな同じに扱えば平等だ。でも、それでは本当の公平は実現できない」という限界にあります。
現代の憲法はどちらを採用している?
日本国憲法が採用しているのは相対的平等です。これは、異なる事情がある人には、その違いに応じた扱いをするという考え方です。
障がい者に配慮した制度や、女性の産休制度などは、まさに相対的平等の表れです。同じに扱うことだけが平等ではなく、実質的な公平を目指すのが現代の憲法の立場なのです。
試験での注意点
「法の下の平等」の問題では、絶対的平等と相対的平等のどちらを採用しているかを問われることがあります。現代では相対的平等が主流であることを押さえておきましょう。
具体例で考えよう
ケース①:全員に同じ税率を課す
所得が100万円の人にも、1億円の人にも、一律10%の税率を課すとします。形式的には平等ですが、低所得者の負担は重く、高所得者には軽い。これが絶対的平等の問題点です。
ケース②:全員に同じ身体検査を実施
車椅子の人にも健常者にも「階段を上って検査室に来なさい」と同じ条件を課すとします。これは絶対的平等の発想ですが、実質的には不公平な結果を生んでしまいます。
試験対策ポイント
「絶対的平等」は憲法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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