監査役
かんさやく
ひとことで言うと
株式会社において、取締役の職務執行を監督し、会計を監査する機関のこと。
くわしく解説
監査役って何をする人なの?
監査役は、取締役がちゃんと仕事をしているかをチェックする役割を持つ機関です。会社は取締役が経営しますが、その取締役が暴走したり、不正をしたりしないように見張る「監視役」と考えてください。
ポイントは、取締役と監査役は別々の独立した機関だということです。取締役に指示されて動くのではなく、株主に代わって取締役を監視するのが監査役の仕事なのです。
監査役の2つの権限
監査役には大きく分けて2つの監査権限があります。
①業務監査権があること。取締役が法律や定款に違反していないか、会社の業務全般をチェックできます。ただし、公開会社でない会計参与設置会社では、この業務監査権を定款で制限できます。
②会計監査権があること。会社の帳簿や財務書類が正しいかどうかを監査します。こちらはすべての監査役が持つ権限です。
監査役の独立性を守る仕組み
監査役が取締役をしっかり監視できるように、法律では様々な保護が用意されています。
取締役との兼任は禁止されています。監査する側とされる側が同じ人では意味がないからです。また、任期は4年(取締役は原則2年)と長く設定され、簡単に解任されないようになっています。株主総会で解任するには特別決議が必要です。
さらに、監査役には取締役会への出席義務があり、必要があれば意見を述べなければなりません。
具体例で考えよう
ケース①:不正な取引を発見
監査役のAさんが会社の帳簿を調べていたところ、代表取締役が自分の利益のために会社の資金を不正に使っている疑いがあることに気づきました。Aさんは取締役会に出席してこの問題を指摘し、株主総会でも報告しました。これは監査役の業務監査権の行使として適切な対応です。
ケース②:会計書類のチェック
小規模な株式会社で、監査役Bさんは決算時に会計帳簿や貸借対照表などの計算書類を確認しました。数字に疑問点があったため、取締役に説明を求め、必要な修正をさせました。これは監査役の会計監査権に基づく活動であり、会社規模に関わらずすべての監査役が行える監査です。
試験対策ポイント
「監査役」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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