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民法契約

無償契約

むしょうけいやく

📌

ひとことで言うと

当事者の一方だけが経済的な対価を得る契約のこと。贈与契約がその典型例。

なる子ちゃん

くわしく解説

無償契約とは何か?

無償契約とは、当事者の一方だけが利益を受け、他方は何の対価も得ない契約のことです。典型的な例は贈与契約です。友人にプレゼントをあげる、これが無償契約の身近な例ですね。


有償契約との違いは?

対になる概念が有償契約です。有償契約は、双方が対価的な経済的利益を得る契約のことで、売買契約や賃貸借契約がこれにあたります。あなたが本を買うとき、あなたは本を手に入れ、店は代金を受け取る。双方が利益を得ているわけです。

一方、無償契約では片方だけが利益を受けます。ポイントは、「対価があるかないか」という経済的な視点にあります。


なぜ区別が重要なの?

無償契約と有償契約の区別は、法律上の扱いに大きな違いを生むからです。

例えば、契約不適合責任の場面では、無償契約である贈与の場合、原則として贈与者は責任を負いません。タダであげたものに欠陥があっても、贈与者は責任を問われにくいのです。一方、有償契約である売買では、売主は契約不適合責任を負います。

また、詐害行為取消権の場面でも、無償行為は有償行為より取り消されやすいという違いがあります。「タダであげた財産は債権者保護のため取り戻しやすい」という考え方です。


試験で注意すべきポイント

使用貸借(タダで物を貸す契約)も無償契約です。また、委任契約は原則として無償ですが、特約で報酬を定めれば有償になります。無償か有償かで法律効果が変わるため、試験ではこの区別を意識しましょう。

なる子ちゃん

具体例で考えよう

ケース①:友人への誕生日プレゼント

あなたが友人の誕生日に腕時計をプレゼントしたとします。友人は時計を受け取りますが、あなたには何の対価も支払いません。これは贈与契約という無償契約にあたります。もし時計が壊れていても、あなたは原則として責任を負いません。

ケース②:友人に本を売る場合

あなたが友人に本を1000円で売ったとします。友人は本を手に入れ、あなたは1000円を受け取ります。双方が経済的利益を得ているため、これは売買契約という有償契約です。もし本に欠陥があれば、あなたは契約不適合責任を負う可能性があります。

試験対策ポイント

無償契約」は民法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。

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