有償契約
ゆうしょうけいやく
ひとことで言うと
当事者の一方または双方が、対価を支払う義務を負う契約のこと。
くわしく解説
有償契約とは何か?
有償契約とは、当事者の一方または双方が、対価(金銭や物など)を支払う義務を負う契約のことです。つまり、「何かをもらう代わりに、何かを返す」というギブ・アンド・テイクの関係がある契約です。
売買契約や賃貸借契約などが典型例です。売買では、売主が物を渡す代わりに買主が代金を支払います。賃貸借では、貸主が物を貸す代わりに借主が賃料を支払います。
無償契約との違いは?
対になる概念が無償契約です。無償契約は、対価の支払いがない契約で、代表例は贈与契約です。「あげます」「ありがとう」だけで終わる関係ですね。
有償契約と無償契約では、法律上の扱いが大きく異なります。有償契約の方が、当事者の責任が重くなるのです。
なぜ責任が重くなるの?
有償契約では、対価をもらっているのだから、しっかり責任を果たすべきだという考え方があります。
例えば、契約不適合責任(売った物に欠陥があった場合の責任)は、有償契約である売買では厳しく追及されます。一方、無償契約である贈与では、贈与者の責任はかなり軽くなります。タダでもらったものに文句は言いにくい、という発想です。
試験での注意点
有償・無償の区別は、契約不適合責任や担保責任の問題を解くときの前提知識になります。「この契約は有償だから責任が重い」という判断ができるようにしておきましょう。
具体例で考えよう
ケース①:不動産の売買
あなたがマンションを3000万円で購入したとします。売主はマンションを引き渡し、あなたは3000万円を支払います。双方が対価を負担しているので、これは有償契約です。もしマンションに重大な欠陥があれば、売主は契約不適合責任を負います。
ケース②:アパートの賃貸借
大家さんからアパートを月額5万円で借りたとします。大家さんは部屋を貸し、あなたは毎月賃料を払います。双方が対価を負担する関係なので、これも有償契約です。大家さんには、建物を使える状態に維持する義務が発生します。
試験対策ポイント
「有償契約」は民法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
関連用語
📱 アプリのご紹介
スマホアプリで、いつでもどこでも。行政書士合格を、スキマ時間で。
行政書士試験学習には必須の判例のわかりやすい解説から科目別テキスト、過去問演習、択一演習をスマホでまとめて持ち歩ける学習アプリです。通勤・休憩中に1問だけでも。独学でも仕事と両立しながら、合格を目指せます。