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憲法人権総論

法人の人権

ほうじんのじんけん

📌

ひとことで言うと

会社などの法人にも、その性質上可能な範囲で、憲法上の人権保障が及ぶとする考え方のこと。

なる子ちゃん

くわしく解説

法人にも人権があるってどういうこと?

憲法が保障する人権は、本来は「人間」のためのものです。でも、会社や学校法人などの法人にも、人権は認められるのでしょうか?

判例は、「法人にも、性質上可能な限り、憲法の人権規定が適用される」という立場をとっています。つまり、人間にしかできない権利は無理だけど、法人でも持てる権利は憲法で保障されるということです。


どんな人権が認められるの?

法人に認められる代表的な人権には、次のようなものがあります。

①表現の自由や経済活動の自由があること。企業が広告を出したり、営業活動をする自由は保障されます。

②財産権があること。法人が所有する土地や建物などの財産も、憲法で保護されます。

③裁判を受ける権利があること。法人も訴訟を起こしたり、防御したりする権利があります。

逆に、選挙権や生存権など、人間の尊厳に直結する権利は、法人には認められません。


なぜ法人にも人権が必要なの?

現代社会では、法人の活動が経済や文化に大きな影響を与えています。法人を通じて人々が活動する以上、法人の権利を保障することは、結果的に個人の権利を守ることにもつながるのです。

ポイントは、「法人も社会の重要なプレーヤーである以上、その活動の自由は憲法で守られるべきだ」という考え方にあります。

なる子ちゃん

具体例で考えよう

ケース①:企業の政治献金

大手企業A社が、政治団体に寄付をしたいと考えているとします。これは企業の政治的な表現活動の一つとして、憲法上の表現の自由で保護される可能性があります。判例も、法人の政治献金を一定の範囲で認めています。

ケース②:宗教法人の信教の自由

宗教法人B寺が、行政から宗教活動への不当な干渉を受けたとします。この場合、B寺は法人として信教の自由を主張し、憲法20条に基づいて保護を求めることができます。法人であっても、その性質に応じた人権保障が及ぶのです。

試験対策ポイント

法人の人権」は憲法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。

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