株式無償割当て
かぶしきむしょうわりあて
ひとことで言うと
会社が既存の株主に対し、無償で新しい株式を交付する制度のこと。
くわしく解説
株式無償割当てとはどんな仕組み?
株式無償割当てとは、会社が既存の株主に対して、無償で新しい株式を割り当てる制度です。株主は追加でお金を払うことなく、持っている株式数に応じて新株を受け取ることができます。
たとえば「保有株式1株につき、新株を0.5株割り当てる」といった形で実施されます。100株持っていれば、追加で50株がもらえるイメージです。
なぜこんな制度があるの?
株式無償割当ての目的は、主に株主への利益還元や株式の流動性向上です。配当金を出す代わりに株式を増やすことで、株主の保有割合を維持したまま資産価値を還元できます。また、株価が高くなりすぎた場合に、1株あたりの価格を下げて売買しやすくする効果もあります。
ポイントは、「お金は払わないけれど、株式という形で利益を受け取る」という考え方にあります。
株式分割との違いは?
株式分割も株数が増える点では同じですが、株式無償割当ては会社法上の手続きとして、株主総会の決議(公開会社では取締役会決議)が必要です。一方、株式分割は比較的簡易な手続きで実施できます。
また、株式無償割当ては種類株式を交付することも可能で、より柔軟な資本政策に使えるのが特徴です。
具体例で考えよう
ケース①:株主還元としての利用
A社は業績好調で、株主に利益を還元したいと考えました。配当金を出す代わりに、保有株式1株につき0.2株を無償で割り当てることにしました。1000株持っている株主は、お金を払わずに200株を追加で受け取ることになります。これは株式無償割当ての典型例です。
ケース②:株価調整のための利用
B社の株価が1株10万円まで上昇し、個人投資家が買いにくくなってしまいました。そこで、保有株式1株につき4株を無償割当てし、実質的に株価を5分の1にすることで、より多くの投資家が取引しやすい環境を整えました。これも株式無償割当ての対象になります。
試験対策ポイント
「株式無償割当て」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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