株式分割
かぶしきぶんかつ
ひとことで言うと
1株を複数の株式に分割して、発行済株式総数を増やすこと。株主の持株比率や資産総額は変わらない。
くわしく解説
株式分割って何をすることなの?
株式分割とは、すでに発行されている株式を分割して、発行済株式総数を増やすことです。例えば、1株を2株に分割すれば、発行済株式総数は2倍になります。
ポイントは、株式の数は増えるけれど、会社の価値や株主の持分比率は何も変わらないということです。100株持っていた株主が200株持つことになっても、会社全体に占める割合は同じままです。
なぜ株式分割をするの?
最大の理由は、株式を買いやすくするためです。1株100万円の株式を1株10万円にすれば、より多くの投資家が買えるようになります。株主の数を増やし、株式の流通性を高めることが狙いです。
また、株式分割をすると市場での注目度が上がり、株価が上昇しやすくなるという効果もあります。
どんな手続きが必要なの?
株式分割は、取締役会の決議で行うことができます(取締役会非設置会社では株主総会の決議)。株主総会の特別決議は不要で、比較的簡単に実施できる仕組みになっています。
ただし、株主に対する通知が必要です。株式分割の効力が生じる日の2週間前までに、株主に通知しなければなりません。
試験で押さえるべきポイント
株式分割と対比される制度に株式併合があります。こちらは複数の株式を1株にまとめるもので、株主総会の特別決議が必要です。分割は簡単、併合は厳格と覚えておきましょう。
具体例で考えよう
ケース①:株価を下げて投資家を増やしたい
A社の株価は1株200万円になっています。個人投資家には手が出しにくい価格です。そこでA社は1株を10株に分割することにしました。分割後の株価は理論上1株20万円になり、多くの人が買いやすくなります。これは株式分割の典型的な活用例です。
ケース②:株式無償割当てとの違い
B社も株主を増やしたいと考えています。株式分割ではなく、株式無償割当てという方法もあります。これは既存株主に無償で新株を割り当てるもので、結果は株式分割と似ていますが、法的な手続きや会計処理が異なります。株式分割の方がシンプルで一般的です。
試験対策ポイント
「株式分割」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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