期限前の弁済
きげんまえのべんさい
ひとことで言うと
債務の履行期限が来る前に、債務者が弁済をすること。原則として債務者はいつでも弁済できるが、期限の利益を受けるのが債権者である場合は認められない。
くわしく解説
期限前に返してもいいの?
ローンや借金など、通常は「いつまでに返す」という期限が決まっていますよね。では、期限前に返したくなったら、勝手に返していいのでしょうか?
民法の原則は、債務者はいつでも弁済できるというものです(民法136条2項)。つまり、「来月末に返す」約束でも、今日返してもOKというのが基本ルールです。
なぜ期限前でも返せるの?
ポイントは「期限の利益は誰のためにあるか」という考え方です。
通常、期限があることで得をするのは債務者です。「今すぐ返さなくていい」という猶予が与えられているからです。この猶予のことを期限の利益といいます。そして、自分の利益は自分で放棄できるので、債務者は期限前でも返せるのです。
例外:期限前に返せない場合
期限の利益が債権者にある場合は、期限前の弁済はできません。
例えば、「3か月後に金貨で返す」という約束で、債権者がその金貨を楽しみにしている場合です。こうしたケースでは、債務者が勝手に期限前に返すと、債権者の利益を害してしまうため、認められません。
試験で押さえるポイント
「期限の利益は原則として債務者のためにある」という大原則を覚えましょう。そのため、債務者は原則として期限前弁済ができます。ただし、債権者のための期限である場合は例外的に認められないという構造を理解しておけば完璧です。
具体例で考えよう
ケース①:住宅ローンの繰り上げ返済
20年返済の住宅ローンを組んだあなた。臨時収入があったので、10年目で全額返済したいと考えました。この場合、期限の利益はあなた(債務者)にあるため、銀行の承諾なく期限前弁済ができます。これが期限前の弁済の典型例です。
ケース②:金貨での返済約束
「3か月後に希少な金貨で返済する」という約束をしたとします。債権者は、その金貨を手に入れることを楽しみにしています。この場合、期限の利益は債権者にもあるため、あなたが勝手に期限前に普通のお金で返すことはできません。
試験対策ポイント
「期限前の弁済」は民法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
関連用語
独学でも合格をつかみ取れる!
判例解説・テキスト・解説動画・演習まですべて網羅!
予備校代の1/30で、独学の不安をまるごと解決できます
無料登録後、アカウントページからかんたんにプレミアムへ切り替えられるよ。音声解説・解説動画・過去問・AI記述採点まで全機能が使えるようになるの!
- 行政書士試験に出る判例のわかりやすく丁寧な解説を、動画と音声で無制限に見放題・聞き放題!プレミアム限定

- テキスト各テーマの解説動画が見放題!連続再生・科目別・ブックマーク再生でスキマ時間に効率よく学べます。プレミアム限定

- 過去問の年度別・肢別演習無制限!何度も解きなおせます。マイページで苦手管理もばっちり。プレミアム限定

- 科目別テキストPDFダウンロード可能!ダウンロード後は半永久的に利用可能で、印刷したりご自身の好きな使い方で合格に近づけます。プレミアム限定

- テキストのブックマーク管理で苦手分野・何度も確認したい部分を徹底管理可能!プレミアム限定

- 記述式問題をAIで添削採点可能!最適なフィードバックで自分だけの強み・弱みを把握できる。プレミアム限定

プレミアムプラン
¥7,800〜 / 対象年度の本試験まで(税抜)
自動更新なし
決済は Stripe(世界最高水準・PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。全世界で利用されているStripeの厳格な審査をクリアした決済サービスなので安心です。カード情報は当サービスに保存されません。
スマホアプリで、いつでもどこでも。行政書士合格を、スキマ時間で。
判例解説の音声再生・過去問演習・AI記述採点をスマホ1台に。通勤・休憩中に1問だけでも。独学でも仕事と両立しながら、合格を目指せます。
✓ Webでプレミアム登録済みの方は、アプリでも全機能をそのままご利用いただけます。
- 判例の動画・音声解説をながら学習

- テキストPDFダウンロードで、紙でもオフラインでも

- 過去問・記述式演習がいつでも

- 苦手ブックマーク管理で弱点を集中復習

無料ダウンロード・iOS対応
