賃貸借
ちんたいしゃく
ひとことで言うと
当事者の一方が相手方にある物の使用収益をさせることを約束し、相手方がこれに対して賃料を支払うことを約束する契約のこと。
くわしく解説
賃貸借とはどんな契約なの?
賃貸借は、私たちの生活に最も身近な契約の一つです。貸す人(賃貸人)が「この物を使っていいよ」と約束し、借りる人(賃借人)が「使わせてもらう代わりに賃料を払うよ」と約束する契約です。
ポイントは、物の所有権は移転しないという点にあります。あくまで「使わせてもらう権利」を得るだけで、自分のものにはならないのです。
使用貸借とはどう違うの?
似た契約に使用貸借がありますが、これは賃料を払わない点が決定的に違います。友人に無料で部屋を貸す場合などが使用貸借です。
一方、賃貸借は有償契約であり、必ず賃料の支払いが伴います。この違いによって、借主の保護の程度も変わってきます。賃料を払っている賃借人のほうが、法律上より強く保護されるのです。
成立するための条件は?
賃貸借は諾成契約です。つまり、当事者の合意だけで成立し、実際に物を引き渡さなくても契約は有効になります。
①使用収益をさせることを約束すること。物を使える状態にする義務が賃貸人にあります。
②賃料の支払いを約束すること。金額や支払時期も合意する必要があります。
試験でのポイントは?
不動産賃貸借では、敷金返還請求権や賃借権の譲渡・転貸など、様々な論点が出題されます。また、借地借家法による特別な保護も重要です。賃貸借は他の論点とセットで問われることが多いので、関連制度もしっかり押さえましょう。
具体例で考えよう
ケース①:アパートを借りる
あなたが大家さんと契約して月5万円でアパートを借りたとします。この場合、大家さんが賃貸人、あなたが賃借人です。大家さんには部屋を使える状態にして提供する義務があり、あなたには毎月賃料を支払う義務があります。これが典型的な賃貸借契約です。
ケース②:レンタカーを借りる
レンタカー会社から1日1万円で車を借りたとします。この場合も賃貸借契約が成立しています。レンタカー会社が賃貸人として車を使える状態で提供し、あなたが賃借人として賃料を支払います。不動産だけでなく、動産も賃貸借の対象になります。
試験対策ポイント
「賃貸借」は民法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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