情報の提供
じょうほうのていきょう
ひとことで言うと
行政庁が申請者に対して、申請書の記載や添付書類に関する情報を提供する努力義務のこと。
くわしく解説
なぜ「情報の提供」が必要なの?
みなさんが役所に許可申請をしようとしたとき、「どんな書類を用意すればいいの?」「申請書にはどう書けばいいの?」と困った経験はありませんか?
行政手続法では、このような申請者の不安を解消するため、行政庁は申請者に情報を提供するよう努めなければならないと定めています。これが「情報の提供」です。
具体的に何を教えてくれるの?
行政手続法9条に規定されており、行政庁が提供すべき情報は主に2つあります。
①申請書の記載事項に関すること。どの欄に何を書けばよいか、記載例なども含めて教えてもらえます。
②添付書類に関すること。必要な書類は何か、どこで取得できるかなどの情報です。
ポイントは、「行政側だけが知っている情報を、申請者にもきちんと共有しよう」という考え方にあります。
「努力義務」って強制じゃないの?
ここが試験で狙われやすいポイントです。
情報の提供は努力義務にとどまります。つまり、「提供するよう努めなければならない」という規定であり、必ず提供しなければ違法になるわけではありません。
一方で、同じ行政手続法の審査基準の設定・公表や標準処理期間の設定と比較してみましょう。審査基準の設定は法的義務ですが、標準処理期間の設定は努力義務です。このように、義務の強さの違いを整理しておくことが大切です。
試験対策のポイント
試験では、「情報の提供は申請者の求めに応じて行う」という点も出題されます。行政庁が自発的に全員に提供するのではなく、申請者から求められた場合に提供する仕組みであることを押さえておきましょう。
具体例で考えよう
ケース①:飲食店の営業許可申請
あなたが飲食店を開業するため、保健所に営業許可の申請をしようとしたとします。窓口で「申請書の書き方がわからない」と伝えたところ、担当者が記載例を見せながら丁寧に説明してくれました。これは情報の提供にあたります。
ケース②:建築確認申請
あなたが自宅を新築するため、建築確認申請をしようとしたとします。「どんな図面を添付すればいいですか?」と尋ねたところ、必要書類の一覧表を渡してもらえました。これも情報の提供の一例です。
試験対策ポイント
「情報の提供」は行政法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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