ロゴ行政書士になる子ちゃん
行政法行政強制・行政罰

強制徴収

きょうせいちょうしゅう

📌

ひとことで言うと

国民が負っている金銭債務を、裁判所を通さずに行政機関が強制的に取り立てる手続きのこと。

なる子ちゃん

くわしく解説

どんな場面で使われるの?

みなさんが税金を払わなかったとき、国はどうやって取り立てると思いますか?民間の会社なら裁判所に訴えて強制執行してもらいますよね。でも行政機関は違います。

強制徴収とは、国民が行政機関に対して負っている金銭の支払い義務を、裁判所を通さずに行政機関自らが強制的に取り立てる仕組みです。


なぜ裁判所を通さなくていいの?

ポイントは「行政の効率性」にあります。

税金や社会保険料など、行政が扱う金銭債務は膨大な数にのぼります。いちいち裁判所に訴えていたら、時間もコストもかかりすぎてしまいます。そこで、一定の金銭債務については行政機関が自力執行力を持ち、自ら強制的に取り立てることが認められているのです。


どんなお金が対象になるの?

①租税があります。国税や地方税など、税金の滞納に対して行われます。

②社会保険料があります。健康保険料や年金保険料の滞納も対象です。

③その他法律で定められた公課があります。下水道使用料など、法律に根拠がある金銭債務が含まれます。

重要なのは、法律に根拠がなければ強制徴収はできないという点です。これは「法律による行政の原理」から当然のことです。


具体的にはどうやって取り立てるの?

国税徴収法などに基づき、滞納処分という手続きが行われます。財産の差押え、公売(競売のようなもの)、そして代金の配当という流れで進みます。


試験ではここが狙われる!

強制徴収は行政上の強制執行の一種であり、代執行・直接強制・執行罰と並ぶ手段です。代執行が「代わりにやる」のに対し、強制徴収は「お金を取り立てる」という違いを押さえておきましょう。また、法律の根拠が必要な点も頻出です。

なる子ちゃん

具体例で考えよう

ケース①:税金を滞納した場合

あなたが所得税を何度催促されても払わなかったとします。税務署は裁判所に訴えることなく、あなたの預金口座を差し押さえ、滞納している税金を強制的に回収することができます。これが強制徴収です。

ケース②:社会保険料を払わない事業主の場合

ある会社が従業員の健康保険料を滞納し続けたとします。年金事務所は、その会社の売掛金や銀行口座を差し押さえて、滞納保険料を強制的に取り立てることができます。これも強制徴収の対象になります。

試験対策ポイント

強制徴収」は行政法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。

📱 アプリのご紹介

行政書士になる子ちゃん

スマホアプリで、いつでもどこでも。行政書士合格を、スキマ時間で。

行政書士試験学習には必須の判例のわかりやすい解説から科目別テキスト、過去問演習、択一演習をスマホでまとめて持ち歩ける学習アプリです。通勤・休憩中に1問だけでも。独学でも仕事と両立しながら、合格を目指せます。

App Storeで無料ダウンロード