審査請求
しんさせいきゅう
ひとことで言うと
行政庁の処分や不作為に不服がある場合に、上級行政庁などに対して取消しや変更を求める不服申立てのこと。
くわしく解説
審査請求ってどんな制度?
行政庁から「あなたの申請は却下します」と言われたり、「営業停止だ」と処分を受けたりしたとき、「それはおかしい!」と思うことがありますよね。そんなとき、裁判所に訴える前に、行政の中で解決を求める制度が審査請求です。
ポイントは、「裁判よりも手軽に、行政自身にもう一度判断をやり直してもらう」という考え方にあります。
どこに申し立てるの?
原則として、処分をした行政庁の最上級行政庁に対して行います。例えば、都道府県知事が処分をした場合、その上にある主務大臣に審査請求をするイメージです。
ただし、処分庁に上級行政庁がない場合は、処分庁自身に審査請求をすることになります。
審査請求の対象は?
①処分に対する不服。許可の拒否や営業停止など、行政庁の具体的な決定が対象です。
②不作為に対する不服。申請したのに何か月も放置されている場合も、審査請求できます。
審理はどう進むの?
審査請求が行われると、審理員という中立的な立場の職員が審理を担当します。審理員は処分に関与していない人が選ばれ、公正な審理が確保されます。
審理が終わると、必要に応じて行政不服審査会への諮問が行われ、最終的に審査庁が裁決を下します。
試験で狙われるポイント
審査請求期間は、処分があったことを知った日の翌日から3か月以内です。また、処分の日から1年を経過すると、原則として審査請求できなくなります。この数字は頻出なので必ず覚えましょう。
具体例で考えよう
ケース①:飲食店の営業許可が下りなかった場合
あなたがラーメン店を開業しようと保健所に営業許可を申請したところ、「設備基準を満たしていない」と却下されたとします。この処分に納得できない場合、都道府県知事に対して審査請求を行い、判断の見直しを求めることができます。
ケース②:建築確認申請が放置されている場合
あなたがマイホームを建てるために建築確認申請をしたのに、3か月経っても何の返答もないとします。このような不作為に対しても審査請求を行い、「早く処分をしてください」と求めることができます。
試験対策ポイント
「審査請求」は行政法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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