寡占
かせん
ひとことで言うと
少数の大企業が市場の大部分を支配している状態のこと。完全な独占ではないが、競争が制限されやすい市場構造。
くわしく解説
寡占とは何か?
寡占とは、特定の業界で少数の大企業が市場の大部分を支配している状態を指します。完全な独占(1社だけが市場を支配)ではありませんが、2〜数社程度の企業が市場をほぼ独占的に支配している状況です。
寡占のポイントは、「競争はあるように見えるが、実際には限られた企業同士の暗黙の協調が生まれやすい」という点にあります。
独占やカルテルとの違いは?
独占は、1社だけが市場を完全に支配している状態です。一方、寡占は複数社が存在しますが、少数の大企業が市場を牛耳っています。
カルテルは、複数の企業が価格や生産量について話し合って競争を制限する違法行為です。寡占は市場構造の状態を示すのに対し、カルテルは企業の違法な行為を指します。ただし、寡占市場ではカルテルが形成されやすいという特徴があります。
なぜ問題なの?
寡占状態では、少数の企業が価格を下げない暗黙の了解を持ちやすく、消費者にとって不利益になります。また、新規参入が難しく、技術革新が遅れる可能性もあります。
そのため、独占禁止法などで不当な価格協定や市場支配を規制し、公正な競争を確保することが重要です。
具体例で考えよう
ケース①:携帯電話業界
かつて日本の携帯電話市場は、3大キャリアがほぼすべてのシェアを占めていました。料金プランも似通っており、価格競争が起きにくい状況でした。これは典型的な寡占状態と言えます。
ケース②:ビール業界
日本のビール市場では、数社の大手メーカーが市場の大部分を占めています。新規参入が難しく、各社が似たような価格帯で商品を販売しているため、寡占市場の例としてよく挙げられます。
試験対策ポイント
「寡占」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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