カルテル
かるてる
ひとことで言うと
同じ業界の複数の企業が、競争を避けるために価格や生産量などについて協定を結ぶこと。
くわしく解説
カルテルとは何か?
カルテルとは、同じ業界の企業同士が話し合って、価格や生産量、販売地域などを取り決める協定のことです。企業が独自に競争するのではなく、「みんなで協力して値段を下げないようにしよう」と約束するイメージです。
一見すると企業にとって都合が良いように見えますが、実は消費者にとっては大きな不利益になります。競争がなくなれば、価格は高止まりし、品質向上の努力も減ってしまうからです。
カルテルはなぜ禁止されているの?
自由な競争は、企業努力を促し、消費者により良い商品やサービスを安く提供するための基本原理です。しかし、カルテルが形成されると、この自由競争の原則が崩れてしまいます。
そのため、日本では独占禁止法によってカルテルは原則として禁止されています。公正取引委員会が違反を監視し、違反企業には課徴金や刑事罰が科されることもあります。
似た概念との違いは?
トラストは、複数の企業が完全に統合して一つの巨大企業になることです。一方、カルテルは企業が独立したまま協定を結ぶ点が異なります。
また、コンツェルンは、持株会社などを通じて複数企業を支配する形態で、これもカルテルとは構造が違います。
カルテルのポイントは、「企業は別々のまま。でも裏で協力している」という点にあります。
具体例で考えよう
ケース①:石油会社の価格協定
大手石油会社A、B、Cの3社が密かに会合を開き、「ガソリン価格を1リットル150円以下にはしない」と約束したとします。その結果、どの会社も同じような価格設定になり、消費者は安いガソリンを買う選択肢を失ってしまいました。これは典型的なカルテルであり、独占禁止法違反として処罰の対象になります。
ケース②:建設業者の入札談合
公共工事の入札において、複数の建設会社が事前に「今回はA社が落札する」と話し合い、他社はわざと高い金額で入札したとします。これも競争を制限するカルテルの一種(談合)であり、違法行為として厳しく取り締まられます。
試験対策ポイント
「カルテル」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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