独占
どくせん
ひとことで言うと
特定の企業が市場を支配し、競争相手がほとんどいない状態で価格や供給量を自由に決められる状況のこと。
くわしく解説
独占とは何か?
独占とは、ある商品やサービスの市場において、たった1社(または極めて少数の企業)が市場全体を支配している状態を指します。
通常、市場には複数の企業が競争していて、その競争によって価格が適正に保たれたり、品質が向上したりします。ところが独占状態では、競争相手がいないため、その企業は価格を自由に決めたり、供給量を調整したりできてしまうのです。
なぜ問題になるの?
独占の最大の問題は、消費者の利益が損なわれることにあります。
競争がないと、企業は価格を高く設定しても消費者は他に選択肢がないため買わざるを得ません。また、品質を向上させる努力も怠りがちになります。つまり、「企業は楽ができる。でも消費者だけが損をする」という不公平な状況が生まれるのです。
関連する概念との違いは?
寡占は、少数の企業(通常2〜数社)が市場を支配している状態で、独占よりは競争が残っています。
カルテルは、本来は競争関係にある複数の企業が価格や生産量について協定を結び、実質的に独占と同じ状態を作り出す違法行為です。
トラストは、複数の企業が合併して1つの巨大企業になることで独占状態を作り出す形態を指します。
試験では何を押さえるべき?
独占・寡占・カルテル・トラストの違いを正確に理解しておきましょう。特に、独占は「1社による支配」、寡占は「少数による支配」という基本的な区別が頻出です。
具体例で考えよう
ケース①:地域唯一の電力会社
以前の日本では、各地域に1つの電力会社しかなく、消費者は選択の余地がありませんでした。この電力会社は地域での電力供給を独占していたため、価格設定などに大きな影響力を持っていました。これは典型的な独占状態の例です。
ケース②:特許による医薬品の独占
新薬を開発した製薬会社は、特許によって一定期間その薬を独占的に製造・販売できます。この期間中、他社は同じ成分の薬を作れないため、開発企業が価格を決定できる独占状態が生まれます。これは法律で認められた独占の例です。
試験対策ポイント
「独占」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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