コンツェルン
こんつぇるん
ひとことで言うと
親会社が複数の企業を資本関係などで支配し、全体として統一的な経営戦略のもとに事業を展開する企業集団のこと。
くわしく解説
コンツェルンとは何か?
コンツェルンとは、ドイツ語由来の言葉で、親会社が複数の子会社を資本関係によって支配し、全体として一つの経営方針のもとに動く企業集団のことです。
例えば、ある大企業が、製造・流通・販売など様々な分野の会社の株式を持ち、その会社たちを一つのグループとして経営している状態をイメージしてください。各会社は法律上は独立していますが、実質的には親会社の統制下にあります。
カルテルやトラストとの違いは?
似た言葉にカルテルやトラストがあります。これらと何が違うのでしょうか。
カルテルは、独立した複数の企業が価格や生産量を協定で決める「企業間の談合」です。一方、トラストは、複数の企業が完全に合併して一つの巨大企業になることを指します。
これに対し、コンツェルンは各企業が法的には独立したまま、資本関係で結びついている点が特徴です。つまり、「独立性を保ちながら、実質的には一つのグループとして動く」という仕組みなのです。
なぜ重要なの?
コンツェルンの形成は、市場の独占・寡占につながる可能性があるため、経済政策や法規制の観点から重要視されます。巨大企業集団が市場を支配すると、公正な競争が阻害され、消費者の不利益につながる恐れがあるからです。
具体例で考えよう
ケース①:自動車メーカーのグループ
ある自動車メーカーが、部品製造会社、販売会社、金融会社などの株式を保有し、グループ全体で自動車の製造から販売、ローン提供までを一貫して行っているとします。各社は別々の法人ですが、親会社の方針に従って事業を展開します。これは典型的なコンツェルンの例です。
ケース②:総合商社のグループ
大手総合商社が、食品会社、エネルギー会社、建設会社など様々な業種の企業の株式を取得し、グループ企業として統一的な経営戦略のもとに事業を行っているとします。これもコンツェルンに該当します。
試験対策ポイント
「コンツェルン」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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