婚姻の効果
こんいんのこうか
ひとことで言うと
夫婦が婚姻により法律上得る権利・義務の関係のこと。同居義務や協力義務、扶助義務などの身分上の効果と、財産管理や相続権などの財産上の効果がある。
くわしく解説
婚姻すると何が変わるの?
婚姻届を出して法律上の夫婦になると、単に「結婚した」というだけでなく、さまざまな法律上の権利・義務が発生します。これを「婚姻の効果」といいます。
大きく分けて、身分上の効果と財産上の効果の2つがあります。
身分上の効果とは?
①同居義務・協力義務・扶助義務があること(民法752条)。夫婦は一緒に暮らし、お互いに助け合い、生活を支え合う義務を負います。
②貞操義務があること。不貞行為(浮気)は離婚原因になります。
③夫婦同氏の原則があること(民法750条)。夫または妻のどちらかの氏(名字)に統一します。
④成年擬制があること(民法753条)。未成年者が婚姻すると、成年者と同じ扱いになります。
財産上の効果とは?
①日常家事債務の連帯責任があること(民法761条)。生活に必要な買い物などは、夫婦で連帯して責任を負います。
②婚姻費用の分担義務があること(民法760条)。生活費は夫婦で分担します。
③相続権の取得があること。配偶者は常に相続人になります。
試験ではここに注目!
婚姻の効果は、婚姻届が受理された時点で発生します。内縁関係では、これらの法律上の効果は原則として生じない点が重要です。また、日常家事債務の連帯責任は、試験で頻出のテーマです。
具体例で考えよう
ケース①:生活費の負担
AさんとBさんが婚姻しました。Aさんには収入がありますが、Bさんは専業主婦です。この場合でも、民法760条により、Aさんは一方的に生活費を負担するのではなく、夫婦で婚姻費用を分担する義務があります。Bさんも家事労働という形で分担していると評価されます。これは婚姻の財産上の効果です。
ケース②:日常の買い物
Cさんが家族のために食料品や日用品を購入しました。この費用は、配偶者のDさんも連帯して責任を負います(民法761条)。たとえCさんが勝手に購入したものでも、日常生活に必要な範囲であれば、夫婦で連帯責任を負うことになります。これも婚姻の効果の一つです。
試験対策ポイント
「婚姻の効果」は民法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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