婚姻
こんいん
ひとことで言うと
法律上夫婦になるための手続きと要件が定められた制度のこと。
くわしく解説
婚姻とは何か?
婚姻とは、男女が法律上の夫婦になることです。単に一緒に暮らすだけでなく、役所に婚姻届を出して、法律上正式に夫婦として認められることを指します。
民法では、婚姻することで夫婦に様々な権利や義務が生じます。たとえば、同居・協力・扶助の義務や、相続権などです。つまり婚姻は、「二人で生きていく」という約束を、法律によって保護してもらう仕組みなのです。
婚姻が成立するための条件は?
まず、婚姻障害がないことが必要です。これは「結婚してはいけない条件」のことで、たとえば重婚(すでに配偶者がいる)、近親婚(近すぎる親族同士)、未成年者の場合は父母の同意がないことなどが該当します。
そして、①婚姻意思の合致があること。お互いが「夫婦になりたい」と本気で思っていることが必要です。
②婚姻届の提出があること。どんなに愛し合っていても、届出をしなければ法律上の夫婦にはなりません。これを届出婚主義といいます。
内縁との違いは?
婚姻届を出さずに夫婦同然の生活をしているのが内縁です。内縁は一定の保護を受けますが、相続権など婚姻とは異なる扱いになる点に注意しましょう。ポイントは、届出があるかないかという形式の違いにあります。
具体例で考えよう
ケース①:婚姻届を出した場合
AさんとBさんは、結婚式を挙げた後、市役所に婚姻届を提出しました。この時点で二人は法律上の夫婦となり、同居・協力・扶助の義務を負います。また、将来どちらかが亡くなった場合、もう一方は相続人として財産を受け取る権利を持ちます。これが婚姻の効果です。
ケース②:内縁のまま届出をしない場合
CさんとDさんは10年間一緒に暮らし、周囲からも夫婦と見られていますが、婚姻届は出していません。この場合、二人は内縁関係にあり、一定の保護は受けますが、相続権は原則として認められません。法律上の婚姻とは異なる扱いになります。
試験対策ポイント
「婚姻」は民法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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