反論書
はんろんしょ
ひとことで言うと
審査請求において、審理員から送付された弁明書に対し、審査請求人が反論を記載して提出する書面のこと。
くわしく解説
反論書とは何のためにあるの?
審査請求の手続きでは、処分を行った行政庁(処分庁)が「なぜその処分をしたのか」を説明する弁明書を提出します。反論書は、この弁明書の内容に対して、審査請求人が「いや、それは違う!」と反論するための書面です。
ポイントは、「処分庁の言い分を聞いたうえで、きちんと反論する機会が与えられている」という点にあります。
どんな流れで提出するの?
審査請求の審理手続きは、次のような流れで進みます。
①審理員が弁明書の提出を求めること。処分庁は、処分の理由を記載した弁明書を提出します。
②審理員が弁明書を審査請求人に送付すること。審査請求人は、処分庁がどのような主張をしているか確認できます。
③審査請求人が反論書を提出できること。弁明書の内容に対して、反論したい場合に提出します。
提出は義務なの?
反論書の提出は任意です。つまり、必ず出さなければならないものではありません。弁明書を読んで「特に反論することはない」と思えば、提出しなくても構いません。
ただし、処分庁の主張に対して言いたいことがあるなら、この機会を逃さないことが大切です。
参加人の「意見書」との違いは?
審査請求には、審査請求人以外の利害関係人が「参加人」として加わることがあります。参加人が弁明書に対して意見を述べる書面は「意見書」と呼ばれ、反論書とは区別されます。
試験では、「反論書は審査請求人」「意見書は参加人」という対応関係が問われることがあるので、しっかり整理しておきましょう。
具体例で考えよう
ケース①:営業許可取消処分への反論
あなたが経営する飲食店の営業許可が取り消され、審査請求をしたとします。処分庁から「衛生基準を満たしていなかった」という弁明書が届きました。あなたは「検査当日は設備の故障があっただけで、すぐに修理した」と反論書を提出しました。これが反論書の典型例です。
ケース②:建築確認の取消しへの反論
あなたの建築確認が取り消され、審査請求をしたとします。処分庁は「近隣住民への説明が不十分だった」と弁明しました。あなたは「説明会を2回開催し、議事録もある」と証拠とともに反論書を提出しました。このように具体的な反論を行う場面で使われます。
試験対策ポイント
「反論書」は行政法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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