双務契約
そうむけいやく
ひとことで言うと
契約当事者の双方が、互いに対価的な意味を持つ債務を負担し合う契約のこと。
くわしく解説
双務契約とは何か?
双務契約とは、契約当事者の双方が、互いに対価的な意味を持つ債務を負担し合う契約のことです。
たとえば、売買契約では、売主は「商品を引き渡す義務」を負い、買主は「代金を支払う義務」を負います。このように、お互いに義務を負い合っているのが双務契約の特徴です。
双務契約のポイントは、「双方の債務が対価関係にある」という点にあります。片方だけが義務を負う契約(片務契約)とは、この点で大きく異なります。
片務契約との違いは?
片務契約は、一方だけが債務を負う契約です。たとえば贈与契約では、あげる人だけが「物を渡す義務」を負い、もらう人には何の義務もありません。
一方、双務契約では両者が対価的な債務を負うため、一方が義務を果たさない場合に「同時履行の抗弁権」などの特別なルールが適用されます。
双務契約だとどんな効果があるの?
双務契約には、いくつかの重要な効果があります。
①同時履行の抗弁権が認められること。「相手が義務を果たさないなら、自分も履行しない」と主張できる権利です(民法533条)。
②危険負担のルールが適用されること。一方の債務が履行不能になった場合の処理について、特別な規定が適用されます。
③解除権の不可分性が問題になること。契約を解除する際、双方の債務が一体として扱われます。
試験で狙われるポイント
双務契約の典型例である売買契約・賃貸借契約と、片務契約の典型例である贈与契約の違いをしっかり押さえましょう。また、同時履行の抗弁権は、双務契約だからこそ認められる重要な権利です。試験では頻出テーマなので要注意です。
具体例で考えよう
ケース①:マンションの売買
あなたがマンションを3000万円で購入する契約を結んだとします。この場合、売主は「マンションを引き渡す義務」を負い、あなたは「3000万円を支払う義務」を負います。双方が対価的な債務を負担しているため、これは双務契約です。もし売主がマンションを引き渡さないなら、あなたは「引き渡してくれるまで代金は払わない」と主張できます(同時履行の抗弁権)。
ケース②:アパートの賃貸借
大家さんからアパートを借りる契約を結んだとします。大家さんは「部屋を使わせる義務」を負い、あなたは「家賃を支払う義務」を負います。これも双方が対価的な債務を負う双務契約です。
試験対策ポイント
「双務契約」は民法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
関連用語
📱 アプリのご紹介
スマホアプリで、いつでもどこでも。行政書士合格を、スキマ時間で。
行政書士試験学習には必須の判例のわかりやすい解説から科目別テキスト、過去問演習、択一演習をスマホでまとめて持ち歩ける学習アプリです。通勤・休憩中に1問だけでも。独学でも仕事と両立しながら、合格を目指せます。