利害関係人
りがいかんけいにん
ひとことで言うと
審査請求の結果について法律上の利害関係を持ち、審理手続への参加が認められる第三者のこと。
くわしく解説
利害関係人って誰のこと?
審査請求は、処分を受けた本人が「この処分はおかしい!」と不服を申し立てる制度です。しかし、その処分の結果に影響を受けるのは、本人だけとは限りません。
例えば、隣の土地に高いビルの建築許可が出たとします。このとき、日当たりが悪くなる隣人も、その許可処分に重大な関心を持っていますよね。こうした「処分の結果について法律上の利益を持つ第三者」が利害関係人です。
なぜ参加が認められるの?
ポイントは、「審査請求人だけの話を聞いて裁決を出すのは不公平だ」という考え方にあります。
処分が取り消されると困る人、逆に取り消されないと困る人など、立場はさまざまです。こうした第三者の意見も聞いて、より公正な判断を下すために、利害関係人の参加制度が設けられています。
参加の方法は2つある
①自分から申し立てる方法があります。利害関係人が審理員の許可を得て、審理手続に参加することができます。
②審理員が求める方法もあります。審理員が職権で、利害関係人に参加を求めることもできます。
どちらの場合も、参加が認められれば、証拠書類の提出や意見を述べることができるようになります。
試験でのポイント
利害関係人は「審査請求人」や「参加人」と混同しやすいので注意しましょう。審査請求人は処分を受けた当事者本人、利害関係人は第三者です。また、利害関係人が参加すると「参加人」と呼ばれるようになります。
行政不服審査法13条に規定されており、参加には審理員の許可が必要という点も頻出です。
具体例で考えよう
ケース①:建築許可と隣人
あなたの隣の土地に、10階建てのマンション建築許可が出たとします。日照権を侵害されるあなたは、この許可処分の取消しを求める審査請求に利害関係人として参加し、意見を述べることができます。
ケース②:営業許可と競合店
ある飲食店の営業許可について、近隣の同業者が審査請求をしたとします。許可を受けた店舗側は、許可が取り消されると営業できなくなるため、利害関係人として審理手続に参加できます。
試験対策ポイント
「利害関係人」は行政法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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