判決の効力
はんけつのこうりょく
ひとことで言うと
取消訴訟などで判決が確定したとき、その判決が持つ法的な拘束力や影響力のこと。
くわしく解説
判決の効力って何のこと?
取消訴訟で裁判所が判決を出すと、その判決にはさまざまな法的な効力が生じます。これを「判決の効力」と呼びます。
ポイントは、「判決は当事者だけでなく、行政庁や第三者にも影響を与える」という点にあります。
どんな効力があるの?
判決の効力には、主に以下の3つがあります。
①形成力があること。取消判決が確定すると、処分は最初からなかったことになります。これは判決によって法律関係が変動する効力です。
②既判力があること。確定判決の内容について、当事者は後から蒸し返しができなくなる効力です。同じ争いを何度も繰り返すことを防ぎます。
③第三者効があること。取消判決は、訴訟の当事者だけでなく第三者に対しても効力が及びます。これは民事訴訟にはない行政訴訟の大きな特徴です。
拘束力って何が違うの?
取消判決には、上記に加えて拘束力という重要な効力があります。
拘束力とは、判決の内容に行政庁が従わなければならないという効力です。たとえば、許可申請を拒否した処分が取り消されたら、行政庁は判決の趣旨に従って改めて許可するかどうかを判断しなければなりません。
「同じ理由で再び拒否する」ことは許されない、というルールです。
試験ではここが狙われる!
試験では、第三者効と拘束力の違いがよく問われます。第三者効は「誰に効力が及ぶか」の問題、拘束力は「行政庁が何をしなければならないか」の問題です。また、形成力によって処分が遡及的に無効になる点も頻出です。
具体例で考えよう
ケース①:営業許可の取消判決
あなたが飲食店の営業許可申請をしたところ、行政庁に拒否されたとします。取消訴訟を提起して勝訴判決が確定すると、拒否処分は最初からなかったことになります。さらに、行政庁は同じ理由で再び拒否することはできません。これが形成力と拘束力の効果です。
ケース②:建築確認の取消しと近隣住民
隣人が建築確認を受けてマンションを建てようとしたとします。あなたが取消訴訟を起こして勝訴すると、その判決の効力は隣人(第三者)にも及びます。これが第三者効の例です。
試験対策ポイント
「判決の効力」は行政法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
関連用語
📱 アプリのご紹介
スマホアプリで、いつでもどこでも。行政書士合格を、スキマ時間で。
行政書士試験学習には必須の判例のわかりやすい解説から科目別テキスト、過去問演習、択一演習をスマホでまとめて持ち歩ける学習アプリです。通勤・休憩中に1問だけでも。独学でも仕事と両立しながら、合格を目指せます。