免除
めんじょ
ひとことで言うと
法令によって一般的に課されている義務を、特定の場合に解除する行政行為のこと。
くわしく解説
免除とはどんな行政行為?
免除とは、法令によって一般的に課されている義務を解除する行政行為です。命令的行為の一つに分類されます。
ポイントは、「本来なら義務を負っているはずの人が、特別に免れることができる」という点にあります。
「許可」との違いは?
免除と許可は混同しやすいので、しっかり区別しましょう。
許可は、もともと禁止されている行為について、その禁止を解除するものです。例えば、運転免許がないと車を運転できませんが、免許を取得すれば運転できるようになります。
一方、免除は、すでに課されている義務そのものを消滅させるものです。義務がなくなるので、その行為をしなくてもよくなります。
免除が成立するための条件
①法令上の義務が存在することがあること。そもそも義務がなければ、免除する対象がありません。
②免除の要件を満たすことがあること。法令で定められた一定の条件をクリアする必要があります。
③行政庁による免除の決定があること。申請に基づいて、行政庁が免除を認める処分を行います。
命令的行為の中での位置づけ
命令的行為には、下命、禁止、許可、そして免除があります。
下命と禁止は義務を「課す」行為、許可と免除は義務や禁止を「解除する」行為です。免除は、下命によって課された作為義務を解除する役割を担っています。
試験で押さえるポイント
試験では、「免除」「許可」「特許」「認可」の区別を問う問題が頻出です。免除は「義務の解除」、許可は「禁止の解除」と覚えておきましょう。具体例としてよく挙げられるのは、租税の免除や予防接種の免除などです。
具体例で考えよう
ケース①:就学義務の免除
小学校に通う年齢の子どもがいるとします。通常、保護者には子どもを学校に通わせる義務があります。しかし、子どもが重い病気で通学が困難な場合、教育委員会に申請すれば就学義務が免除されることがあります。これは免除の典型例です。
ケース②:予防接種の免除
ある感染症の予防接種を受ける義務があるとします。しかし、アレルギー体質などの理由で接種が危険な場合、医師の診断書を添えて申請すれば、予防接種の義務が免除されます。これも免除に該当します。
試験対策ポイント
「免除」は行政法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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