個人情報保護委員会
こじんじょうほうほごいいんかい
ひとことで言うと
個人情報の適正な取扱いを監視・監督するために設置された国の独立行政委員会のこと。
くわしく解説
どんな組織なの?
個人情報保護委員会は、平成28年(2016年)に設置された独立行政委員会です。個人情報保護法を運用し、個人情報を扱う事業者を監視・監督する役割を担っています。
独立行政委員会というのは、内閣からの指揮監督を受けずに、中立的・専門的に判断できる組織のことです。公正取引委員会や国家公安委員会と同じような立場にあります。
なぜ独立した組織が必要なの?
個人情報は、あなたの氏名・住所・マイナンバーなど、とてもセンシティブなものです。これを扱う企業や団体を監督するには、政治的な圧力から独立した組織が必要でした。
たとえば、政府の関係機関が個人情報を不適切に扱っていた場合でも、この委員会なら独立した立場で調査・勧告・命令ができます。「中立性と専門性を両立させる」ことが、この委員会の存在意義です。
どんな権限を持っているの?
個人情報保護委員会は、個人情報取扱事業者に対して次のような権限を持っています。
①報告・立入検査ができること。事業者に対して必要な報告を求めたり、実際に事務所に立ち入って調査することができます。
②指導・助言・勧告ができること。違反の疑いがある場合、まずは指導や勧告を行います。
③命令ができること。勧告に従わない場合は、法的な強制力を持つ命令を出すことができます。
試験で押さえるポイント
個人情報保護委員会は独立行政委員会であること、そして個人情報取扱事業者を監督する組織であることを覚えましょう。関連して、個人情報保護法の体系全体を理解しておくと得点につながります。
具体例で考えよう
ケース①:通販サイトからの個人情報流出
ある通販サイトが顧客の氏名・住所・クレジットカード情報を流出させてしまったとします。この場合、個人情報保護委員会は立入検査を行い、安全管理措置が不十分だったと判断すれば、改善命令を出すことができます。これは個人情報保護委員会の監督権限の典型例です。
ケース②:名簿業者への指導
ある名簿業者が、本人の同意なく個人データを第三者に提供していたとします。個人情報保護委員会は、まず報告を求め、違反が確認されれば勧告を行います。それでも従わなければ命令を出し、最終的には刑事罰の対象となることもあります。これも個人情報保護委員会の重要な役割です。
試験対策ポイント
「個人情報保護委員会」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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