保証
ほしょう
ひとことで言うと
債務者が債務を履行しない場合に、代わりに弁済する義務を負う契約のこと。
くわしく解説
保証って、どういう仕組みなの?
保証とは、主債務者(本来お金を返すべき人)が債務を履行しない場合に、保証人が代わりに弁済する義務を負う契約です。
例えば、あなたの友人が銀行から100万円を借りるとき、「もし友人が返せなかったら、あなたが代わりに返してください」と約束するのが保証です。ポイントは、保証人は主債務者を信用して保証するという点にあります。
保証の3つの特徴
①付従性があること。主債務が消滅すれば、保証債務も消滅します。主債務が100万円なら、保証債務も100万円が上限です。
②随伴性があること。主債務が譲渡されると、保証債務も一緒についていきます。
③補充性があること。まず主債務者に請求すべきで、保証人はあくまで補充的な立場です。これが催告の抗弁権や検索の抗弁権として認められています。
連帯保証との違いは?
普通の保証人には、「まず主債務者に請求してください」(催告の抗弁権)、「主債務者に財産があるから、そちらから取り立ててください」(検索の抗弁権)という2つの権利があります。
しかし、連帯保証になると、これらの権利がなくなります。債権者はいきなり連帯保証人に全額請求できるため、連帯保証人の負担は非常に重くなります。
試験での注意点
保証契約は書面または電磁的記録でしなければ効力が生じません。また、事業用の債務について個人が保証人になる場合、原則として公正証書が必要です(一定の親族等を除く)。これらは平成29年・令和2年の民法改正で強化された重要論点です。
具体例で考えよう
ケース①:アパートの賃貸借契約
あなたの息子が初めて一人暮らしをするため、アパートを借りることになりました。大家さんから「親御さんに保証人になってもらえますか」と言われ、あなたが保証人になったとします。もし息子が家賃を滞納した場合、あなたが代わりに支払う義務を負います。これが保証の典型例です。
ケース②:友人の借金の保証
友人が銀行から事業資金として500万円を借りる際、あなたに保証人を頼んできました。あなたが承諾し、書面で保証契約を結んだとします。友人が返済できなくなった場合、銀行はあなたに返済を求めることができます。ただし、普通の保証なら「まず友人に請求してください」と主張できる場合があります。
試験対策ポイント
「保証」は民法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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