非嫡出子
ひちゃくしゅつし
ひとことで言うと
法律上の婚姻関係にない男女間に生まれた子どものこと。嫡出子と同じく親子関係は成立するが、認知が必要な場合がある。
くわしく解説
非嫡出子とは何か?
非嫡出子とは、法律上の婚姻関係にない男女から生まれた子どものことです。昔の言葉では「婚外子」とも呼ばれます。
一方、嫡出子は法律上の夫婦から生まれた子どもを指します。つまり、両親が婚姻届を出しているかどうかで、嫡出子か非嫡出子かが決まるわけです。
親子関係はどうなるの?
非嫡出子であっても、親子関係は成立します。ただし、母親との関係は分娩の事実で当然に成立しますが、父親との関係は「認知」が必要です。
認知とは、父親が「この子は自分の子です」と法律上認める手続きのこと。認知がなければ、父親との法律上の親子関係は発生しません。これは、父子関係は生物学的に明らかでないため、認知という制度で確定させる必要があるからです。
相続における扱いは?
以前は、非嫡出子の法定相続分は嫡出子の2分の1とされていました。しかし、平成25年(2013年)の最高裁決定で、この規定は憲法14条(法の下の平等)に違反すると判断され、法改正により現在では嫡出子と非嫡出子の相続分は同じになっています。
親の婚姻関係という、子どもには選べない事情で差をつけるのは不合理だ、というのが改正の趣旨です。
具体例で考えよう
ケース①:認知されていない場合
AさんとBさんは婚姻していませんが、2人の間に子Cが生まれました。この時点でCは非嫡出子であり、母Bとの親子関係は当然に成立します。しかし父Aとの親子関係は、Aが認知をしない限り法律上は発生しません。つまり、認知がなければCはAの相続人にもなれません。
ケース②:認知後の相続
Dさんには婚姻している妻との間に子Eがいます(嫡出子)。また、別の女性との間に生まれた子F(非嫡出子)を認知していました。Dさんが亡くなった場合、EとFの法定相続分は平等です。以前は差がありましたが、現在では非嫡出子であることを理由に相続分が減ることはありません。
試験対策ポイント
「非嫡出子」は民法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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