議会の解散
ぎかいのかいさん
ひとことで言うと
地方公共団体の長が議会との対立を解消するため、議員全員の身分を失わせて住民に改めて審判を仰ぐ制度のこと。
くわしく解説
議会の解散って何のためにあるの?
地方公共団体では、長(知事や市町村長)と議会がそれぞれ住民から直接選ばれています。両者が対立したとき、どちらの意見が住民の意思に近いのか、住民に改めて判断してもらうための仕組みが「議会の解散」です。
ポイントは、「長と議会の対立を、住民の投票で決着させる」という考え方にあります。
どんな場合に解散できるの?
議会の解散には、主に2つのパターンがあります。
①長の不信任議決への対抗として解散する場合。議会が長の不信任を議決したとき、長は10日以内に議会を解散できます。これが最も典型的なケースです。
②住民による議会解散請求(リコール)が成立した場合。有権者の3分の1以上の署名を集めて請求し、住民投票で過半数の同意があれば、議会は解散されます。
解散後はどうなるの?
議会が解散されると、議員全員がその身分を失います。そして、解散の日から40日以内に選挙が行われ、新しい議会が構成されます。
注意したいのは、長が不信任議決への対抗として解散した場合です。新しい議会で再び不信任が議決されると(出席議員の3分の2以上の同意)、今度は長が自動的に失職します。解散は「最後の切り札」であり、何度も使えるものではありません。
試験で狙われるポイント
試験では、不信任議決と解散の関係がよく出題されます。「不信任議決→10日以内に解散しなければ長が失職」「解散後の再度の不信任には3分の2以上が必要」といった数字と手続きの流れを正確に押さえておきましょう。
具体例で考えよう
ケース①:長の不信任議決への対抗
ある市長が提案した予算案をめぐり、議会との対立が深刻化したとします。議会は市長の不信任を議決しました。市長は「住民の判断を仰ぎたい」と考え、10日以内に議会を解散しました。これにより、議員全員が失職し、新たな選挙が行われることになります。
ケース②:住民によるリコール
県議会が住民の意見を無視した政策を続けているとします。住民たちは署名を集めて議会解散請求を行い、住民投票で過半数の同意を得ました。これにより議会は解散され、新しい議員を選ぶ選挙が実施されます。これは直接請求による議会解散の例です。
試験対策ポイント
「議会の解散」は行政法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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