抵当権
ていとうけん
ひとことで言うと
債務者や第三者が所有する不動産を担保として、弁済がなければ競売にかけて優先的に弁済を受けられる権利のこと。
くわしく解説
抵当権とは何か?
抵当権は、お金を貸した人が、借りた人の土地や建物を担保にとる権利です。重要なのは、借りた人はその土地や建物を使い続けられるという点です。これが留置権や質権と大きく違うところです。
抵当権のポイントは、「担保にとっても、債務者はそのまま使える。でも返済できなければ競売にかける」という仕組みにあります。
なぜ抵当権が重要なの?
住宅ローンを組むとき、ほぼ必ず抵当権が設定されます。銀行は土地・建物を担保にとることで安心してお金を貸せますし、あなたはそのまま家に住み続けられます。これが約定担保物権の代表例です。
抵当権の特徴は?
①占有を移さないこと。債務者がそのまま不動産を使用できます。
②優先弁済的効力があること。債務者が返済できなくなったとき、競売代金から他の債権者より優先して回収できます。
③登記が必要なこと。第三者に対抗するには登記が絶対条件です。
試験でよく問われるポイント
抵当権に基づく妨害排除請求や法定地上権、物上代位など、抵当権から派生する論点が頻出です。また、抵当権は建物だけ・土地だけにも設定できますが、その場合の土地と建物の一括競売の問題もよく出ます。
具体例で考えよう
ケース①:住宅ローンを組む場合
あなたが3000万円の住宅ローンを銀行から借りて家を買ったとします。銀行はその土地と建物に抵当権を設定し、登記します。あなたは家に住み続けられますが、返済できなくなれば銀行は競売にかけて優先的に回収できます。これが抵当権の典型例です。
ケース②:事業資金の借入
会社が運転資金500万円を借りるとき、社長個人が所有する土地に抵当権を設定したとします。会社が返済できなければ、貸主は社長の土地を競売にかけて回収できます。このように第三者が所有する不動産にも抵当権は設定できます。
試験対策ポイント
「抵当権」は民法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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