みなす
みなす
ひとことで言うと
法律上、実際とは異なる事実や状態を「そうである」と扱い、反論を一切許さない法技術のこと。
くわしく解説
「みなす」とは何か?
みなすとは、法律の世界で使われる特別な技術です。本当はAという状態なのに、法律上は「Bである」と決めつけて扱うことを指します。
重要なのは、一度「みなす」と決めたら、反対の証明はできないという点です。これを「反証を許さない」と言います。
似ている言葉「推定する」との違いは?
推定するという言葉もありますが、これは「みなす」とは違います。
推定する場合は、「一応こうだと考える」という意味で、証拠を出せば覆すことができます。一方、みなす場合は、どんな証拠を出しても覆せません。
ポイントは、「みなす=絶対、推定する=反論OK」という違いにあります。
なぜこんな技術が必要なの?
法律関係を簡単・明確にするためです。
たとえば、本来は複雑な手続きが必要な場面でも、「一定の条件を満たせば〇〇とみなす」とすることで、手続きを省略したり、法律上の地位を確定させたりできます。あなたが法律を使うとき、いちいち細かい証明をしなくても済むようになるのです。
試験での注意点
条文に「みなす」と書いてあれば、反証不可能です。「推定する」との違いは頻出ポイントなので、しっかり区別しましょう。
具体例で考えよう
ケース①:会社法の取締役
会社法では、一定の要件を満たす取締役を「社外取締役とみなす」という規定があります。実際には過去に社内にいた人でも、条件を満たせば法律上は社外取締役として扱われ、その地位について争うことはできません。
ケース②:個人情報保護法の匿名加工情報
適切に加工された情報は「個人情報でないものとみなす」とされています。元は個人情報であっても、法律上は個人情報ではないと扱われ、その点について「実は個人情報だ」と反論することはできません。
試験対策ポイント
「みなす」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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