GATT
がっと
ひとことで言うと
第二次世界大戦後に成立した、関税の引き下げや貿易障壁の撤廃を通じて自由貿易を推進する国際協定のこと。
くわしく解説
GATTって何のための仕組みなの?
GATT(ガット)とは、General Agreement on Tariffs and Tradeの略で、日本語では「関税及び貿易に関する一般協定」と呼ばれます。
第二次世界大戦後の1947年に、世界経済を復興させるために生まれた国際ルールです。戦前は各国が高い関税をかけたり輸入を制限したりしていたため、貿易が縮小し、世界恐慌の一因にもなりました。**GATTは「自由で公正な貿易こそが、世界の平和と繁栄をもたらす」**という考え方に立っています。
何を目指していたの?
GATTの目的は大きく2つあります。
①関税の引き下げを進めること。各国が話し合いを重ね、段階的に関税を下げていく「ラウンド」という交渉を繰り返しました。
②貿易障壁の撤廃を目指すこと。関税だけでなく、特定の国を優遇したり差別したりする措置を禁止し、最恵国待遇や内国民待遇といった原則を定めました。
その後どうなったの?
1995年に**WTO(世界貿易機関)**が設立され、GATTはその一部として引き継がれました。WTOはGATTの原則を受け継ぎつつ、サービス貿易や知的財産権など、より幅広い分野をカバーしています。
試験では、GATTとWTOの関係や、自由貿易の基本原則を問われることがあります。
具体例で考えよう
ケース①:関税の段階的引き下げ
A国とB国が、お互いの輸入品にかけている関税を5年間で段階的に引き下げる交渉をまとめたとします。これはGATTの原則に基づく典型的な取り組みです。
ケース②:特定国だけを優遇しない原則
C国が、D国からの輸入品だけ関税を免除し、他の国からの同じ商品には高い関税をかけたとします。これはGATTの最恵国待遇の原則に反する措置として問題視されます。
試験対策ポイント
「GATT」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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