議院内閣制
ぎいんないかくせい
ひとことで言うと
議会(国会)が内閣の信任を通じて行政を統制し、内閣は議会に対して連帯して責任を負う政治制度のこと。
くわしく解説
議院内閣制とはどんな仕組みなの?
議院内閣制は、国会(議会)と内閣が密接に結びついている政治の仕組みです。内閣は国会の信任を基礎として成立し、国会に対して連帯して責任を負います。
ポイントは、「選挙で選ばれた国会議員の中から内閣総理大臣が指名され、その内閣が国会の信任を失えば総辞職しなければならない」という点にあります。
大統領制との違いは?
大統領制では、大統領は国民から直接選ばれ、議会とは独立して存在します。アメリカがその代表例です。
一方、議院内閣制では、内閣総理大臣は国会議員の中から国会の議決で指名されます(憲法67条)。そして、内閣は国会に対して連帯して責任を負い、衆議院が内閣不信任決議を可決すれば、内閣は総辞職するか衆議院を解散しなければなりません(憲法69条)。
つまり、「議会が内閣をコントロールできる。でも内閣も解散権で対抗できる」という緊張関係があるのです。
日本の議院内閣制の特徴は?
日本国憲法は議院内閣制を採用しており、以下の特徴があります。
①内閣総理大臣は国会議員の中から国会が指名すること(憲法67条)。
②国務大臣の過半数は国会議員でなければならないこと(憲法68条)。
③内閣は国会に対して連帯して責任を負うこと(憲法66条3項)。
④衆議院の内閣不信任決議権と内閣の衆議院解散権があること(憲法69条)。
この仕組みにより、国会と内閣が互いに抑制し合いながら、民主的な政治運営が実現されています。
具体例で考えよう
ケース①:内閣不信任案の可決
与党の政策に対する国民の不満が高まり、野党が提出した内閣不信任決議案が衆議院で可決されたとします。この場合、内閣は10日以内に総辞職するか、衆議院を解散して国民に信を問わなければなりません。これが議院内閣制における国会と内閣の緊張関係の典型例です。
ケース②:総選挙後の内閣総理大臣指名
衆議院議員総選挙の結果、A党が過半数の議席を獲得したとします。特別国会が召集され、国会はA党の党首を内閣総理大臣に指名します。指名された党首は天皇によって任命され、内閣を組織します。この一連の流れが、議院内閣制において内閣が国会を基礎として成立することを示しています。
試験対策ポイント
「議院内閣制」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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