ロゴ行政書士になる子ちゃん
商法・基礎政治制度

下院優越の原則

かいんゆうえつのげんそく

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ひとことで言うと

二院制を採用する国家において、下院(民選議院)の議決や権限を上院よりも優越させる仕組みのこと。

なる子ちゃん

くわしく解説

そもそも何のための原則なの?

二院制(両院制)を採る国では、国民から直接選ばれた下院(民選議院)と、それ以外の方法で構成される上院の2つの議会があります。しかし、両方が対等な権限を持つと、意見が対立したときに物事が決まらなくなってしまいます。

そこで、国民の意思をより直接的に反映する下院の意思を優先させよう、というのがこの原則です。民主主義の理念に基づいた考え方ですね。


日本ではどう実現されているの?

日本では**衆議院(下院)参議院(上院)**がありますが、憲法上、衆議院にいくつかの優越的な権限が認められています。

①予算の先議権があること。予算は必ず衆議院に先に提出されます(憲法60条)。

②予算の議決において優越すること。参議院が衆議院と異なる議決をしても、両院協議会で意見が一致しないか、参議院が30日以内に議決しない場合、衆議院の議決が国会の議決となります。

③法律案の議決において優越すること。参議院が否決しても、衆議院で出席議員の3分の2以上で再可決すれば法律になります(憲法59条)。

④内閣総理大臣の指名において優越すること。両院の議決が異なる場合、衆議院の議決が国会の議決となります(憲法67条)。


なぜ重要なの?

議院内閣制を採る日本では、内閣は国会(特に衆議院)の信任に基づいて成立します。衆議院の優越は、民主的な正統性を確保し、政治的な意思決定を迅速化するために不可欠な仕組みなのです。

なる子ちゃん

具体例で考えよう

ケース①:予算案で両院の意見が対立

政府が提出した予算案について、衆議院は賛成多数で可決しましたが、参議院では反対多数で否決されたとします。両院協議会を開いても意見が一致しませんでした。この場合、衆議院の議決が国会の議決となり、予算は成立します。これが下院優越の原則の典型例です。

ケース②:内閣総理大臣の指名で意見が分かれた

衆議院はA氏を内閣総理大臣に指名しましたが、参議院はB氏を指名したとします。両院協議会を開いても意見が一致しない場合、衆議院が指名したA氏が内閣総理大臣に選ばれます。これも下院優越の原則によるものです。

試験対策ポイント

下院優越の原則」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。

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