新法優先の原則
しんぽうゆうせんのげんそく
ひとことで言うと
同一事項について新旧の法律が存在する場合、後から制定された新しい法律が優先的に適用されるという原則のこと。
くわしく解説
なぜ新しい法律が優先されるの?
法律は、時代の変化に合わせて作り直されることがあります。たとえば、古い法律では「許可が必要」と書いてあったのに、新しい法律では「届出だけでよい」と書いてあることがあります。この場合、新しい法律が優先されるというのが新法優先の原則です。
ポイントは、「新しい法律は、社会の変化に対応した最新の考え方を反映している」という考え方にあります。立法者が後から作った法律には、その時点での最善の判断が込められているため、古い法律よりも優先されるのです。
「特別法優先の原則」との違いは?
よく混同される原則に特別法優先の原則があります。こちらは「一般的な法律」と「特定分野に限定された法律」が競合した場合、特別な法律が優先されるというルールです。
一方、新法優先の原則は、時間的な前後関係で判断します。つまり、「古い法律 vs 新しい法律」という対立において、新しい法律を優先するという考え方です。
実務ではどう適用される?
新法優先の原則は、法律の適用場面で自然に働きます。新しい法律が施行されると、それと矛盾する古い法律の規定は自動的に効力を失うとされます。ただし、新法が「この法律の施行により〇〇法は廃止する」と明記することもあります。
みなさんが試験で問われる際は、「新法と旧法のどちらが適用されるか」という場面で、この原則を思い出してください。
具体例で考えよう
ケース①:建築規制の変更
昭和50年に制定された建築基準法では、ある地域での建物の高さ制限が「10メートル以下」とされていました。しかし、令和3年に新しい法律が制定され、同じ地域の高さ制限が「15メートル以下」に緩和されたとします。この場合、新法優先の原則により、令和3年の新しい法律が適用されます。
ケース②:営業許可の手続き
平成20年の法律では「事前許可が必要」とされていた営業が、令和5年の法改正で「事後届出で足りる」と変更されたとします。この場合、新法優先の原則により、令和5年の新しいルールが適用され、事後届出だけで営業できるようになります。
試験対策ポイント
「新法優先の原則」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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