拘束名簿式
こうそくめいぼしき
ひとことで言うと
政党が事前に決めた候補者の順位に従って当選者を決める方式のこと。有権者は順位を変更できない。
くわしく解説
拘束名簿式とは何か?
拘束名簿式は、比例代表選挙で使われる方式の一つです。政党があらかじめ候補者の当選順位を決めておき、得票数に応じてその順番通りに当選者が決まる仕組みです。
有権者が投票できるのは政党名だけで、候補者個人の順位を変えることはできません。つまり、候補者名簿の順位が「拘束」されているわけです。
どこで使われているの?
日本では参議院議員通常選挙の比例代表で採用されています(ただし特定枠制度という例外あり)。また、かつての衆議院の比例代表でも使われていました(現在は重複立候補制を伴う並立制)。
非拘束名簿式との違いは?
対照的なのが非拘束名簿式です。こちらは有権者が政党名だけでなく候補者個人名でも投票でき、個人名の得票数によって当選順位が変わります。
拘束名簿式のポイントは、「政党が順位を完全にコントロールできる。でも有権者は候補者を選べない」という点にあります。
メリットとデメリットは?
メリットは、政党が政策実現に必要な人材を確実に当選させられること。デメリットは、有権者の候補者選択の自由が制限されることです。民意の反映という点では、非拘束名簿式の方が優れているとも言われます。
具体例で考えよう
ケース①:参議院比例の投票
あなたは参議院選挙の比例代表で「○○党」と書いて投票したとします。○○党の名簿には、1位A氏、2位B氏、3位C氏と順位が決まっています。○○党が3議席獲得すれば、自動的にA、B、Cの3名が当選します。あなたが「B氏を応援したい」と思っても、順位を変えることはできません。これが拘束名簿式です。
ケース②:政党の戦略的人選
政党が「政策に詳しい専門家Dさんを確実に当選させたい」と考え、名簿の1位に配置したとします。拘束名簿式なら、政党が一定の議席を獲得すれば、Dさんは確実に当選できます。政党にとっては、重要な人材を計画的に国会へ送り込める仕組みとなっています。
試験対策ポイント
「拘束名簿式」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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