国政調査権
こくせいちょうさけん
ひとことで言うと
国会が国の政治が正しく行われているかをチェックするために、あらゆる事柄を調査できる権限のこと。
くわしく解説
国政調査権って、一体何のためにあるの?
みなさん、国会ってどんなイメージがありますか?法律を作ったり、予算を決めたりする場所、という認識が強いかもしれませんね。でも、それだけじゃないんです!国会には、国の政治がちゃんと行われているかを監視し、チェックする、とっても大切な役割があります。その役割を果たすための強力な武器が、この**「国政調査権」**なんです。
「国政調査権」とは、国会が国政全般にわたって、あらゆる事柄を調査できる権限のこと。憲法62条に定められています。これは、国民主権の原則に基づいて、国民の代表である国会が、行政を監視し、国民の利益を守るために不可欠な権能なんです。
具体的にどんなことができるの?
国政調査権があるからこそ、国会は次のようなことができるようになります。
① 証人の出頭を要求できる 国会は、必要な情報を得るために、関係者を国会に呼び出し、証言を求めることができます。嘘の証言をすれば罰せられることもあります。
② 書類の提出を要求できる 政府や関係機関に対し、調査に必要な書類や資料の提出を命じることができます。
③ 検査を行うことができる 現場に赴いて、実際の状況を直接確認する検査を行うことも可能です。
これらの権限を使って、例えば、政府の不祥事や行政の失敗が疑われる場合に、その真相を徹底的に究明したり、法律を作るための基礎資料を集めたりするんです。まさに、国民の目となって、行政を監視する**「国会の目玉」**と言えるでしょう。
国政調査権はなぜ重要?
この国政調査権があるからこそ、政府は国会から常に監視されているという意識を持ち、より公正で透明性の高い政治運営を心がけるようになります。もしこの権限がなければ、政府が国民に隠れて好き勝手に政治を行ってしまうかもしれません。だからこそ、国政調査権は、民主主義を支える上で欠かせない、非常に重要な権限なんです。行政書士試験でも、国会の権能の中でも特に重要なポイントとして、しっかり押さえておきましょう!
具体例で考えよう
ケース①:政府の不祥事を追及する
ある省庁で、予算の不正使用が疑われるという報道がありました。これに対し、国会は国政調査権を行使し、関係省庁から資料の提出を求めたり、当時の責任者を国会に証人として呼び出し、詳しい説明を求めたりしたとします。この調査の結果、不正が明らかになり、関係者が処分されるとともに、再発防止策が講じられました。
ケース②:新しい法律を作るための情報収集
最近、IT技術の進化に伴い、サイバー犯罪が増加しているという社会問題がありました。国会はこれに対応するための新しい法律を検討するにあたり、国政調査権を使って、警察庁やIT関連企業からサイバー犯罪の実態に関するデータや専門家の意見を収集したとします。これらの情報をもとに、より実効性のある法律が制定されました。
試験対策ポイント
「国政調査権」は憲法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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