デフレーション
でふれーしょん
ひとことで言うと
物価が持続的に下落し、貨幣の価値が上がる経済現象のこと。景気悪化や失業増加を招くリスクがある。
くわしく解説
デフレーションとは何が起きている状態?
デフレーション(デフレ)とは、モノやサービスの値段が持続的に下がり続ける経済状態のことです。一見すると「物価が安くなって嬉しい」と思うかもしれませんが、実は経済にとって深刻な問題を引き起こします。
物価が下がると、企業の売上も減少します。すると企業は人件費を削減するため、給料が下がったり、雇用が減ったりします。すると消費者はますますモノを買わなくなり、さらに物価が下がる……という**悪循環(デフレ・スパイラル)**に陥るのです。
インフレーションとの違いは?
インフレーションは物価が上がり続ける状態で、デフレの正反対です。インフレでは貨幣の価値が下がり、デフレでは貨幣の価値が上がります。
ポイントは、「物価が下がる=貨幣の価値が上がる」という関係にあります。100円で買えるものが増えるということは、お金の価値が上がっているのです。
日本とデフレの関係
日本は1990年代後半から2010年代まで、長期にわたるデフレに悩まされました。このため、日本銀行は金融緩和政策を行い、適度なインフレを目指す政策を続けています。
行政書士試験では、デフレとインフレの違い、そして日本銀行の役割と併せて理解しておくことが重要です。
具体例で考えよう
ケース①:商店街の値下げ競争
不景気で客足が減ったため、商店街の店が次々と値下げを始めたとします。最初は客が増えますが、やがて売上が減り、従業員の給料も下がります。すると地域全体の購買力が落ち、さらに値下げせざるを得なくなります。これはデフレ・スパイラルの典型例です。
ケース②:住宅価格の継続的下落
地域の不動産価格が毎年下がり続けているとします。「来年はもっと安くなるから」と、人々は購入を先延ばしにします。すると住宅業界の景気が悪化し、建設会社の倒産や失業者が増えます。これもデフレが引き起こす経済の悪循環です。
試験対策ポイント
「デフレーション」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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