アダムズ方式
あだむずほうしき
ひとことで言うと
衆議院小選挙区の議席を各都道府県に配分する計算方式の一つで、人口に比例して最も公平に議席を割り振る方法のこと。
くわしく解説
アダムズ方式って何?
アダムズ方式は、衆議院の小選挙区の議席を各都道府県に配分する計算方法です。2016年の公職選挙法改正で導入が決まり、2020年の国勢調査結果から実際に使われるようになりました。
ポイントは、人口の少ない県も必ず1議席はもらえるように配慮しつつ、できるだけ一票の価値を平等にするという考え方にあります。
なぜこの方式が導入されたの?
以前は、都市部と地方で一票の格差が大きく、「違憲状態」だと最高裁から何度も指摘されていました。つまり、地方の有権者の一票が都市部より重くなりすぎていたのです。
この不公平を解消するため、より人口比に応じた配分ができるアダムズ方式が採用されました。
どうやって計算するの?
まず各都道府県の人口を、ある「共通の割る数」で割ります。そして、その答えを切り上げた数が、その都道府県に配分される議席数になります。
人口が少ない県でも、切り上げることで最低1議席は確保される仕組みになっているのが特徴です。この「切り上げ」が、地方への配慮を示しています。
試験で問われるポイントは?
小選挙区比例代表並立制と絡めて、「小選挙区の定数配分にアダムズ方式が使われる」という点が頻出です。また、一票の格差の是正策としての意義も押さえておきましょう。
具体例で考えよう
ケース①:人口500万人のA県と人口100万人のB県
共通の割る数を「80万」としたとします。A県は500÷80=6.25なので、切り上げて7議席。B県は100÷80=1.25なので、切り上げて2議席が配分されます。人口が少ないB県でも、切り上げによって確実に議席が確保されるのがアダムズ方式の特徴です。
ケース②:一票の格差が問題になった裁判
地方のC県では有権者20万人で1議席、都市部のD県では有権者50万人で1議席という状況がありました。これでは都市部の一票の価値が軽くなってしまいます。この不公平を是正するため、人口比をより正確に反映するアダムズ方式が導入されました。
試験対策ポイント
「アダムズ方式」は商法・基礎の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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