法律上の争訟
ほうりつじょうのそうしょう
ひとことで言うと
裁判所が憲法や法律に基づいて判断できる、具体的な権利義務に関する争いのこと。
くわしく解説
「法律上の争訟」って、結局何のこと?
みなさん、こんにちは!カリスマ講師の〇〇です。今日は憲法の重要テーマである「法律上の争訟」について、一緒にバッチリ理解していきましょう!
ずばり、「法律上の争訟」とは、裁判所が判断できる争いのことです。裁判所は、何でもかんでも判断できるわけではありません。憲法第76条1項に「すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。」とありますが、この「司法権」の範囲を定めるのが、この「法律上の争訟」という概念なんです。
どんな争いなら「法律上の争訟」になるの?
「法律上の争訟」と認められるには、大きく分けて3つの条件を満たす必要があります。
① 当事者間の具体的な権利義務に関する争いであること
漠然とした意見の対立や、将来起こるかもしれない抽象的な問題ではダメなんです。例えば、「この法律は憲法違反だ!」と単に主張するだけではダメで、「この法律のせいで、私の〇〇という権利が侵害された!」という具体的な被害と主張が必要です。
② 裁判によって解決できる争いであること
これは「法律上の争訟性」と呼ばれることもあります。例えば、政治的な問題や道徳的な問題など、裁判官が法律を適用して判断できる性質のものでなければなりません。国会の活動や外交問題など、裁判所が判断するのに馴染まないものは「統治行為」として、司法審査の対象外とされることがあります。
③ 法令の適用により終局的に解決できること
裁判所が判決を下せば、その争いに最終的な決着がつく、ということです。例えば、単なる学術的な議論や、結論が出ないような未来予測の争いでは、法律上の争訟とは言えません。
これらの条件を満たすことで、ようやく裁判所がその争いに介入し、違憲審査権を行使して、法律や処分が憲法に違反していないかを判断できるわけです。行政書士試験では、この「法律上の争訟」の概念を理解しておくことが、司法権の限界や違憲審査の仕組みを理解する上で非常に重要になりますよ!
なぜ「法律上の争訟」が重要なのか?
これは、司法権の限界を示す概念であり、裁判所がどこまで口出しできるのか、その範囲を明確にするものです。裁判所が何でもかんでも判断してしまうと、立法府や行政府の権限を侵害してしまう恐れがあるからです。三権分立の原則からしても、この概念は非常に重要なんですね!
しっかり理解して、自信を持って試験に臨みましょう!
具体例で考えよう
ケース①:政治家の発言に対する訴訟
ある政治家が「〇〇党の政策は国民を不幸にする!」とテレビで発言したとします。これに対し、〇〇党の党員が「政治家の発言は名誉毀損だ!」と裁判所に訴えを起こしました。この場合、裁判所は「政治家の発言の真実性」や「名誉毀損に当たるか」を判断できます。これは具体的な権利(名誉権)に関する争いで、法律を適用して解決できるため、「法律上の争訟」に該当します。
ケース②:国家試験の合否を巡る訴訟
あなたが行政書士試験を受験し、結果が不合格だったとします。しかし、採点ミスがあったと確信し、試験実施機関に対して「私の点数を正しく採点し直し、合格と認定せよ!」と訴訟を起こしました。この場合、採点ミスがあったかどうかの事実認定と、それが合否に影響するかどうかは、具体的な権利義務(合格する権利)に関する争いであり、法律を適用して終局的に解決できるため、「法律上の争訟」に該当します。
試験対策ポイント
「法律上の争訟」は憲法の頻出ワードです。 用語の定義と、それがどの場面で問題になるかをセットで覚えましょう。
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