第8節 憲法改正
第3章 統治
憲法改正は、国の最高法規である憲法をどのような手続で変更できるかを定めた制度です。硬性憲法である日本国憲法は、通常の法律よりも厳格な改正手続を要求しています。憲法96条の改正手続と、改正の限界という重要論点を理解することで、統治機構全体の仕組みが完成します。
憲法改正
簡単にいうと
憲法を変えるにはどんな手続が必要?96条の特別の手続を確認しよう。
憲法96条は改正手続として、①各議院の総議員の3分の2以上の賛成による国会の発議、②国民投票(特別の国民投票または国会の定める選挙の際に行われる投票)において過半数の賛成、③天皇による国民の名での公布という3段階の手続を定める。「総議員」の3分の2以上が必要であり、出席議員の3分の2ではない点に注意。憲法の根幹となる三大原理(国民主権・基本的人権の尊重・平和主義)を変えるような改正には限界があるとする説が有力である(憲法改正限界説)。憲法改正について衆議院の優越はない(両院の総議員の3分の2以上が必要)。

憲法改正の手続(憲法96条)
重要メモ
- ・「憲法改正の手続:①各議院の総議員の3分の2以上の賛成で国会が発議→②国民投票で過半数の賛成→③天皇が公布(96条)」
- ・憲法改正の発議(96条1項):各議院の「総議員」の3分の2以上の賛成——出席議員ではなく総議員の3分の2
- ・国民投票:特別の国民投票または国会の定める選挙の際に行われる投票で過半数の賛成
- ・天皇による公布(96条2項):国民の名でこの憲法と一体をなすものとして公布
- ・硬性憲法:通常の法律改正より厳格な手続——国民主権を守るための仕組み
- ・衆議院の優越なし:憲法改正の発議は両院が対等——衆院の再可決制度なし
まとめ
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