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テキスト/基礎知識/第1節 文章理解(空欄補充・並べ替え・要旨把握)

第1節 文章理解(空欄補充・並べ替え・要旨把握)

第6章 文章理解

行政書士試験の一般知識では、政治・経済・社会・情報などの広範な知識が問われます。本節では、文章理解問題として出題される空欄補充・並べ替え・要旨把握の各パターンに頻出する基礎知識を体系的に整理します。単なる暗記ではなく、制度の趣旨や背景を理解することが高得点への近道です。

1

選挙制度の基本原理

現代の民主主義国家における選挙は、普通選挙(財産・納税額による制限なし)、平等選挙(一人一票)、直接選挙(代理人を通さない)、秘密投票(無記名)の4原則に基づきます。日本では衆議院は小選挙区比例代表並立制、参議院は選挙区と比例代表の二本立てです。

具体例

Aさんは衆議院議員総選挙で小選挙区に1票、比例代表に1票の計2票を投票しました。一方、参議院議員通常選挙では選挙区と比例代表でやはり2票を投じることができます。

要件

  • 満18歳以上の日本国民であること(普通選挙)
  • 一人一票の原則(平等選挙)
  • 本人が直接投票すること(直接選挙)
  • 秘密が保たれる無記名投票(秘密投票)

効果・結論

  • 国民主権の実質的保障
  • 代表者選出の正統性確保
  • 期日前投票制度・在外投票制度により投票機会の拡大
場合
効果
衆議院議員総選挙
小選挙区289・比例代表176の並立制、任期4年
参議院議員通常選挙
選挙区148・比例代表100、任期6年で3年ごとに半数改選

試験のポイント

  • 小選挙区比例代表並立制(併用制ではない)は衆議院のみ
  • 参議院の比例代表はアダムズ方式による議席配分
  • 書面投票制度は洋上投票など特殊な場合のみ
2

国際機関と国際経済

国連の主要機関には安全保障理事会(平和維持)、信託統治理事会(現在休止)があります。経済ではGATT(関税貿易一般協定)がWTO(世界貿易機関)に発展し、地域統合としてEU(欧州連合)、EPA(経済連携協定)、FTA(自由貿易協定)、TPP(環太平洋パートナーシップ)などがあります。

具体例

日本企業Aは、TPP加盟国との貿易で関税削減の恩恵を受け、またEUとのEPAにより欧州市場へのアクセスが容易になりました。WTOの枠組みで紛争解決も図れます。

要件

  • 多角的貿易体制の維持(WTO)
  • 地域経済統合の推進(EU、TPP)
  • 二国間または複数国間の合意(EPA、FTA)

効果・結論

  • 関税削減・撤廃による貿易拡大
  • 国際紛争の平和的解決メカニズム
  • 核拡散防止条約・核兵器禁止条約・女子差別撤廃条約など国際規範の形成
場合
効果
FTA(自由貿易協定)
関税撤廃・削減が中心
EPA(経済連携協定)
FTAに加え投資・知的財産・人の移動なども対象
TPP
環太平洋地域の包括的経済連携

試験のポイント

  • GATTは協定、WTOは機関という違いを押さえる
  • EPAはFTAに加えて投資・人の移動なども含むより広い概念
  • 核兵器禁止条約は日本は未署名である点に注意
3

財政と予算制度

国の収入・支出を管理する財政では、一般会計予算が中心で、年度途中の変更は補正予算、年度開始に間に合わない場合は暫定予算を編成します。歳入不足を補う赤字国債(特例国債)は特別法が必要で、市中消化の原則により日銀引受は原則禁止です。税は直接税(所得税など)と間接税(消費税など)に分類されます。

具体例

政府は当初予算で組んだ一般会計が災害対応で不足したため、国会で補正予算を成立させました。財源には建設国債のほか、特例法に基づく赤字国債を発行しました。

要件

  • 予算の国会議決(憲法86条)
  • 赤字国債発行には特例法の制定が必要
  • 財政投融資は特別会計で処理

効果・結論

  • 一般会計予算による政府活動の基盤確保
  • 補正予算による機動的な財政出動
  • 市中消化の原則により財政規律の維持
場合
効果
一般会計予算
通常の歳入歳出、国会の議決必要
補正予算
年度途中の追加・変更、国会議決必要
暫定予算
本予算成立まで数ヶ月分のみ、国会議決必要

試験のポイント

  • 赤字国債と建設国債の違い:赤字国債は特例法、建設国債は財政法に基づく
  • 暫定予算は本予算成立までの暫定措置、補正予算は年度途中の変更
  • 財政投融資は特別会計で運用され、一般会計とは別枠
4

社会保障と現代的課題

社会保障制度は年金・医療・介護・雇用保険などを含み、少子高齢化の進展で持続可能性が課題です。介護保険制度は40歳以上が保険料を負担し、年金制度は世代間扶養の仕組みです。女性活躍推進法個人情報保護法(仮名加工情報・オプトアウト・開示請求)、行政書士法など現代の法制度も頻出です。

具体例

Aさん(45歳)は介護保険料を給与天引きされ、定年後の年金受給を楽しみにしています。勤務先は女性活躍推進法に基づく行動計画を策定し、個人情報保護法を遵守しています。

要件

  • 介護保険は40歳以上が被保険者
  • 年金は20歳以上60歳未満が国民年金に加入
  • 個人情報保護法は個人情報取扱事業者に適用

効果・結論

  • 社会保障制度により国民生活の安定
  • 少子高齢化への対応として制度改革が継続
  • IoT・ICT・Society5.0・AR・デジタル庁などデジタル化の推進
場合
効果
匿名加工情報
特定個人識別不可、外部提供可
仮名加工情報
他情報と照合すれば識別可、内部利用限定
個人情報
本人同意原則、開示請求権あり

試験のポイント

  • 介護保険の被保険者は40歳以上、65歳以上が第1号、40~64歳が第2号
  • 仮名加工情報は本人同意なく内部利用可、匿名加工情報より規制緩和
  • オプトアウトは事前通知で第三者提供可だが要配慮個人情報は不可

まとめ

テーマ
ポイント
注意点
選挙制度
普通・平等・直接・秘密の4原則、衆議院は並立制
併用制と並立制を混同しない
国際機関
GATTは協定→WTOは機関、EPAはFTAより広い
核兵器禁止条約に日本は未署名
財政予算
赤字国債は特例法必要、市中消化の原則
暫定予算と補正予算の目的を区別
社会保障
介護保険は40歳以上、個人情報保護法の仮名加工情報
オプトアウトでも要配慮個人情報は不可

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