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テキスト/基礎知識/第2節 情報通信用語

第2節 情報通信用語

第5章 情報通信・個人情報保護

行政書士試験の基礎知識では、現代社会における情報通信技術の基本用語が頻出します。IoT、ICT、Society5.0など、デジタル庁の設置背景となった重要概念を理解することで、時事問題や政策理解の基盤を築きます。単なる用語暗記ではなく、それぞれの技術が社会にもたらす変化を押さえましょう。

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IoT(Internet of Things)

IoTとは、様々なモノ(センサー、家電、自動車等)がインターネットに接続され、相互に情報をやり取りする仕組みです。従来はパソコンやスマートフォンだけがネット接続されていましたが、IoTによりあらゆるモノがネットワーク化されます。

具体例

Aさんの自宅では、外出先からスマホでエアコンを操作できます。エアコンがインターネットに接続されているため、室温データを確認し、帰宅前に冷房をつけることが可能です。これがIoTの典型例です。

要件

  • モノにセンサーや通信機能が搭載されていること
  • インターネットに接続可能であること
  • データの送受信により自動制御や遠隔操作が可能であること

効果・結論

  • 生活の利便性向上(遠隔操作、自動化)
  • 産業の効率化(工場の機械稼働状況の自動監視等)
  • データ収集による新たなサービス創出

試験のポイント

  • IoTは「モノのインターネット」と訳される点を押さえる
  • ICTやSociety5.0との関連で出題されるため、各用語の違いを明確にする
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ICT(Information and Communication Technology)

ICTとは、情報通信技術の総称で、IT(情報技術)に「Communication(通信)」を加えた概念です。インターネット、携帯電話、クラウドサービスなど、情報の伝達・共有を重視した技術分野を指します。

具体例

B社では、社員がクラウド上の共有フォルダで資料を編集し、オンライン会議システムで遠隔地の支社と打ち合わせをしています。このような情報伝達・共有の技術がICTです。

要件

  • 情報を電子的に処理する技術(IT)が基盤にあること
  • 通信ネットワークを介した情報伝達機能を持つこと
  • 双方向のコミュニケーションを可能にすること

効果・結論

  • 情報共有の迅速化と効率化
  • 地理的制約の克服(テレワーク、遠隔教育等)
  • デジタル・デバイド(情報格差)の課題も発生
場合
効果
IT(Information Technology)
情報技術全般を指す。通信機能は必ずしも含まない
ICT(Information and Communication Technology)
情報技術に通信機能を加えた概念。情報共有・伝達を重視

試験のポイント

  • ITとICTの違いは「Communication(通信・伝達)」の有無
  • デジタル庁の政策目標として頻出するため、Society5.0との関連で整理
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Society5.0

Society5.0とは、内閣府が提唱する未来社会の姿で、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させた「超スマート社会」です。狩猟社会(1.0)、農耕社会(2.0)、工業社会(3.0)、情報社会(4.0)に続く第5段階の社会を指します。

具体例

Cさんの健康データはウェアラブル端末で常時収集され、AIが分析して最適な食事や運動を提案します。医療機関とも情報共有され、病気の予防に役立てられる社会がSociety5.0です。

要件

  • IoTによるビッグデータの収集
  • AI(人工知能)による高度なデータ分析
  • サイバー空間とフィジカル空間の融合

効果・結論

  • 経済発展と社会的課題の解決を両立
  • 少子高齢化、地方の過疎化などの日本の課題に対応
  • 一人ひとりに最適化されたサービスの提供
場合
効果
Society4.0(情報社会)
情報にアクセスし分析するのは人間。情報が分散し人の能力に依存
Society5.0(超スマート社会)
AIが大量データを分析し、必要な情報が必要な時に提供される。人間中心の社会

試験のポイント

  • Society5.0は「超スマート社会」と言い換えられる点を押さえる
  • 情報社会(4.0)の次の段階であることを理解し、IoT・AI・ビッグデータとの関連を整理
  • デジタル庁設置の政策背景として出題される
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AR(Augmented Reality)

AR(拡張現実)とは、現実の風景にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術です。スマートフォンやARグラスを通じて、現実世界に仮想的な情報やオブジェクトを付加することで、新たな体験を提供します。

具体例

Aさんはスマホのカメラで街を映すと、画面上に近隣の飲食店情報や観光案内が自動表示されます。現実の景色にデジタル情報が重なって見えるのがAR技術です。

要件

  • カメラ等で現実世界を認識すること
  • デジタル情報を現実の映像に重ね合わせること
  • リアルタイムで情報が更新されること

効果・結論

  • 教育・研修での活用(機械の内部構造を可視化等)
  • 観光・エンターテインメントでの体験向上
  • 医療分野での手術支援などへの応用
場合
効果
AR(拡張現実)
現実世界にデジタル情報を重ね合わせる。現実が主体
VR(仮想現実)
完全に仮想空間に没入する。仮想世界が主体

試験のポイント

  • ARは「拡張現実」、VR(仮想現実)は完全に仮想空間に入る点で異なる
  • IoTやSociety5.0を支える技術として関連付けて理解する

まとめ

テーマ
ポイント
注意点
IoT
モノがインターネット接続され相互通信
ICTと混同しない。IoTは「モノ」が主語
ICT
情報通信技術。ITに通信機能を加えた概念
ITとの違いは「Communication」の有無
Society5.0
サイバーとフィジカルが融合した超スマート社会
情報社会(4.0)の次の段階。AIとビッグデータが鍵
AR
現実世界にデジタル情報を重ね合わせる拡張現実
VR(完全仮想空間)と区別。ARは現実が主体

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