行政書士になるメリット・デメリットを現実的に解説
行政書士になることのメリット(独立開業・業務の幅広さ・副業・社会的信用)とデメリット(開業初期の収入不安定・営業の必要性)を現実的な視点で解説。
「行政書士の資格を取ろうか迷っている」という方に向けて、合格者・開業者の現実的な視点からメリットとデメリットをまとめます。資格を取るかどうかの判断は、理想と現実の両方を知った上でするのがベストです。
行政書士になる4つのメリット
① 独立開業が資格単体でできる
行政書士は他の士業に比べて開業ハードルが低い資格です。資格登録と事務所の確保だけで独立でき、事務所は自宅の一室でも構いません。会社員として働きながら副業的に業務を行っている「副業行政書士」も増えています。
② 業務の幅が広い
行政書士の扱える書類は1万種類以上と言われています。在留資格・建設業許可・相続・会社設立・農地転用・風俗営業許可など、市民生活や企業活動のあらゆる行政手続きに関与できます。自分の前職経験や興味に合わせて専門分野を選べる自由度の高さが魅力です。
③ 社会的信用が高い
国家資格者であることは、顧客との信頼関係を築く上で大きな強みになります。「先生」と呼ばれる職業であり、名刺に「行政書士」と書くだけで初対面の相手への信用が格段に上がります。
④ 高齢化・行政DX化に合わせた需要がある
相続案件は高齢化で増加し続け、在留資格業務は外国人労働者の増加で需要が拡大しています。行政の電子化に伴い、書類作成を専門家に依頼するニーズは今後も継続すると見られます。
行政書士になる3つのデメリット
① 開業当初の収入は不安定
行政書士として登録しただけでは、すぐに仕事は来ません。営業・集客・ウェブサイト構築・紹介ネットワークの構築に時間がかかります。開業1〜2年目に収入が不安定な時期を乗り越える資金(生活費半年〜1年分)を確保しておくことが重要です。
② 営業力が必要
資格があるだけでは稼げません。ターゲット顧客を絞り、自分の強みを言語化し、集客の仕組みを作る必要があります。「営業が苦手」な人は、開業後に苦労することが多い現実があります。
③ 継続的な知識のアップデートが必要
法改正が多い分野(在留資格・個人情報保護法など)は、合格後も常に法令の変化をキャッチアップし続ける必要があります。学習が終わりのない職業です。
行政書士に向いている人
- 書類作成・手続きのサポートに喜びを感じる人
- 独立・自分の裁量で働きたい人
- 前職のキャリアを活かして専門特化できる人
- 長期的な努力を継続できる人
まとめ
- メリット:独立開業のしやすさ、業務の幅広さ、社会的信用、社会的需要の安定
- デメリット:開業当初の収入不安定、営業力の必要性、継続的な法令アップデート
- 「資格を取れば安泰」ではなく、資格は道具。どう使うかで結果が大きく変わる