「記述式は捨てろ」は大間違い!部分点で30点取れば合格が見えてくる
記述式問題は配点60点と大きいのに「捨てる」受験生が多い。実は部分点狙いで30〜40点確保するのが合格への近道。記述式問題の採点基準と対策法を解説。
「記述式は難しすぎるから捨てよう」——そう決めて択一式だけに集中している受験生は少なくありません。しかし、これは合格を遠ざける大きな誤解です。記述式の配点は60点。全体300点のうち20%を占めるこの科目を無視すると、択一式でどれだけ点を積み上げても合格ラインが見えなくなります。大切なのは満点を狙うことではありません。部分点で30〜40点を確実に取る戦略こそが、独学合格への近道です。
記述式の配点と構成を正確に把握する
まず数字を整理しましょう。行政書士試験の記述式は合計3問・60点です。
| 科目 | 問題数 | 配点 |
|---|---|---|
| 民法 | 2問 | 各20点(計40点) |
| 行政法 | 1問 | 20点 |
| 合計 | 3問 | 60点 |
合格基準点は300点満点中180点(6割)です。択一式で150点を取れていたとしても、記述式が0点なら合計150点で不合格になります。逆に言えば、記述式で30点取れれば択一式に求められるハードルが下がります。記述式は「難しいから捨てる科目」ではなく「戦略次第で大きく点数を変えられる科目」なのです。
「完答できなくていい」——部分点の仕組みを理解する
多くの受験生が記述式を恐れる理由のひとつが、「完璧な文章を書かなければ点が入らない」という思い込みです。しかし実際は違います。行政書士試験の記述式には部分点制度があり、キーワードや要件が部分的に正しければ得点できます。
1問20点の配点は、おおむね複数の採点ポイントに分解されています。たとえば「AはBに対してCを請求できる。その根拠はDであり、要件としてEが必要である」という問題なら、EやDの部分だけが正確でも部分点が入ります。3問で合計30〜40点を確保するという目標は、各問題で6〜8割の構成要素を押さえればよいということです。これは決して不可能な水準ではありません。
何を書けば点が入るか——採点のツボは「要件と効果」
部分点を狙うには、採点者が何を見ているかを知る必要があります。記述式の採点で最も重視されるのは「法律要件」と「法律効果」の正確な記述です。
- 法律要件: ある法律効果が発生するための条件(「〜の場合に」「〜であるとき」)
- 法律効果: 要件が満たされたときに生じる結果(「〜できる」「〜となる」)
- 主体・相手方: 誰が誰に対して何をできるか
たとえば民法の問題で「取消し」について問われたなら、「誰が」「どのような根拠で」「何を取り消せるか」「取り消した場合の効果は何か」という構造で書くと得点につながりやすくなります。問題文をよく読み、聞かれている論点の要件・効果を過不足なく書く練習を繰り返すことが最短ルートです。
独学での記述式練習——「添削を受ける」ことが上達の鍵
記述式の難しさは、自分の答案が正しいかどうか自己判定しにくい点にあります。択一式なら答え合わせで正誤がわかりますが、記述式は「だいたい合ってるつもり」で部分点すら取れていないケースが多い。だからこそ、答案を第三者の目で採点してもらう機会が重要です。
予備校に通っていれば添削指導を受けられますが、独学者にはその機会がほとんどありません。そこで活用したいのが、なる子ちゃんのAI記述添削機能です。回数無制限で自分の答案を送ると、どのキーワードが足りないか・要件の書き方が正確かどうかをフィードバックしてくれます。「書きっぱなし」で終わらせず、繰り返し添削を受けることで記述式の精度が着実に上がっていきます。
記述式の学習スケジュール——いつから始めるべきか
記述式の学習は、択一式の基礎固めが一定程度進んだ段階(目安は学習開始から2〜3ヶ月後)から並行して始めるのが理想です。記述式は択一式の知識がベースになるため、法律の基本を理解していないまま記述式だけを練習しても効果が出ません。一方、試験直前まで記述式を「後回し」にすると練習時間が足りなくなります。
具体的には次のような進め方が現実的です。
- 学習初期: 択一式インプットを中心に、記述式の出題傾向だけ確認する
- 中期(本試験3〜4ヶ月前): 週2〜3問のペースで記述式の答案を書き始める
- 直前期(1〜2ヶ月前): 毎日1問、条文・判例を参照しながら精度を上げる
量より質を意識し、1問書いたら必ず採点・振り返りをセットで行うことが大切です。
まとめ
「記述式は捨てる」という判断は、合格可能性を自分から下げる選択です。60点という大きな配点を丸ごと諦めれば、残りの択一式だけで挽回するのは非常に難しくなります。目指すのは満点ではなく、部分点で30〜40点を確実に積み上げること。そのために必要なのは、要件と効果を正確に書く練習と、繰り返しの添削フィードバックです。
独学者こそ、記述式を戦略的に攻略することで他の受験生と差をつけられます。「難しいから無理」ではなく「部分点なら取れる」という発想の転換が、合格への扉を開きます。
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